本丸開拓だよ2 (ページ20)

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65.挑発ページ20

ｰｰｰ

門をくぐると見慣れた本丸がある

(とりあえず、離れに戻るか)

こんのすけに戻ったことを伝えに離れに戻ろうと歩いていると､､､

何やら下町へ出る方の正門が騒がしい
胸騒ぎがし、焦って向かってみると数人が集まっている

その中で陸奥守さんと誰かが言い合いになっている

(誰だ､､､)

遠くから少し目を凝らすと、この本丸を管轄している管理者が見えた

まさか、出かけた先の本丸がこことは思いもしなかった
遠くから様子を伺っているだけでは状況が掴めないので近くに寄る。が、

「審神者はいないと言うとるじゃろが」
「君も正直に話した方が身の為だとは思うけどねぇ、」

(今にも陸奥守さんが管理者を食ってかかりそうなくらい怒っている､､､)

元々陸奥守さんが人間嫌いではありそうだったというのもあるが、この管理者、わざと挑発するような話し方をしている

それに陸奥守さんが乗っかってしまっている

(なるほどな､､､あの人は､､､)

二人の会話から管理者がどんな人物なのか予測できた

この本丸に好意的な感情は持っていなさそうな人が管理人だったとは

(先が思いやられるな､､､)

とりあえず、今はこの状況を収めなくてはいけない
管理人の目的はここで問題を起こすことにある

急いで2人の間に入り、先に陸奥守さんに声を掛けた

『陸奥守さん。私が対応しますので、お下がりください』
「んな?!､､､何でじゃ？」
『この方は私に用があるそうなので』
「､､､しゃあないな」

私にも怒りが向かないか少し心配だったけど、杞憂だった
疑問はありそうだけど落ち着いてくれたのでそのまま管理者の方へ向き直る

『そちらの方、何か御用でしょうか？』
「ああ、私は君に用があったんだけどね。彼が君はいないと言っていたから､､､。また殺してしまったのではないかと思ってね」

(とんでもない言い掛かりをつけてくるな､､､こいつ)

私に話しているように見えて、その実後ろの陸奥守さんに対して話しているのは分かる

中々相手への煽りが上手い
感心してる場合ではないが

『それは失礼ではないですか？彼らに対して。私は政府へ赴いていただけです。留守にしていたのは本当です』
「もう1人殺してるんだ。信用に値しないよ」

見下すような目をしてこちらを見るので嫌な予感がした