出会いと別れーSkyー星を紡ぐ子供たち (ページ8)

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捨てられた地ページ8

己の体なのに、この外見の変わり様に信じられないでいる
強い衝撃を受けたとはいえ、まさかここまで身体に影響するとは思わなかった

幸い、あの生き物は私にぶつかった後、急速に叫び声が小さくなり、あの異様な存在感を放っていた黒い体もどこかへ消えてしまった

とはいえ、またいつあの黒い生き物がここへやってくるか分からない
また見つかってどつかれるのはごめんだ

直ぐにこの場を離れるために、先にエナジーを回復する蝋燭(ろうそく)や灯篭がないか辺りを見回す

(どこかにろうそくあるのかな､､､？)

しかし、どこにも見当たらない

宮殿奥を探そうにも汚染された水に入ると急速に自分の体力が削られているのが分かり、慌てて引き返す
どこにも回復できる場所がなく、呆然とその場に立ちつくす

(ど、どうしよう､､､)

短時間に色々なことが起こりすぎて混乱している
加えて、それを共有できる人もいないし、この未知の領域に一人ぼっちという寂しさからか、
微(かす)かな不安が私の中で芽生え始める

(私､､､このまま死んじゃうのかな？)

最悪の結末が一瞬頭をかすめる
しかし、すぐにその思考を振り払うように首を振る

(どうにかしないと､､､)

今はまだ結果が決まった訳じゃない
回復さえ出来ればこの状況は変えられる

だけど、回復できないと私は本当に死んでしまうのかもしれない

蝋燭も灯篭もない中、解決策は浮かばず
どうすればいいのか分からない

悩んでも答えは出ず、途方に暮れていたその時、

「ぷぺー！」

(っ！)

遠くから星の子の声が聞こえた