7.手入れ ページ8
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「ここだよ。入って」
加州さんに案内された部屋は8畳程の部屋。そこに1人の刀剣男士が布団の上で横になってる。
黒髪の目に泣きぼくろがある。背丈は加州さんと同じくらいだろう。血色が悪く息をするのがやっとなのが見てとれた。
「もう歩けないくらい衰弱してて、治せる?」
『治します』
すぐに返事をし手入れを開始する。
今日だけでだいぶ力を使っている。元々私は平均より少し上くらいしか力を持ち合わせていないため、今日の手入れは彼で限界かもしれない。
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『終わりましたよ』
そう言い刀に傷が残ってないか最後確認をする。
『だいぶ衰弱してらしたのでまだ目は覚まさないと思います。私は先に失礼しますね』
「ほんとにありがとう。コイツ大事な奴なんだ、助かって良かった」
そう言い、加州さんは安堵していた。
『暫くは安静にお願いします、また何かあれば呼んでください』
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部屋を出て歩いていると、
「主様ー!ご無事でしたか!良かった〜!」
いつの間にか戻ってきたこんのすけが肩に乗っている
『コン吉逃げるの早かったね、広間に入ったらどうなるか分かってたでしょ』
こんのすけはビクッと体を強ばらせた
『まあ、刀も銃もみんな躊躇いがなかったからそうなんだろうなとは思ったよ、名簿見たけど前回の審神者就任からだいぶ空いてたし、ずっと追い出すかしてたんでしょ?』
「申し訳ございません、、、」
『私がここに来るって決めた事だし、怒ってないよ。それよりどこか空いてる部屋はある?出来れば刀剣男士達と遠目がいい』
「それならば離れがございます」
私はこんのすけに案内され離れに向かった。
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作者名:とり丸 | 作成日時:2020年4月29日 22時