本丸開拓だよ (ページ3)

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2.粟田口ページ3

手入れされた事に気が付きこちらを見てくる。

「手入れなんてしてもここには入れられない。帰れ」
『帰りません。ここの審神者なので』

そう言うと少し嫌そうな顔をして

「どうなっても知らないからな」

と立ち去ろうとする。

『あ、お待ちください！1つお願いがあるのですが』

その言葉に止まってくれたのことに安堵し話を続ける

『ここにいる刀剣の方々を広間に集めて下さいませんか』
「何をする気だ」
『いえ、ただ挨拶がしたいだけです。お願いします』

そう頭を下げると薬研藤四郎さんはめんどくさそうな顔をして

「そこで待ってろ」

といい中に入っていった。

『ふう、なんとか入れてもらえそう』
「主様手が､､､」

見ると手から血が出ている。刀を掴んでいたのだから切れて当然だ。

『手当しないとね』

そう言い袖に入れていた手ぬぐいを手に巻き付けた。

ｰｰｰ

(戻ってくるまでコン吉とお話しするか)

『コン吉はこの本丸にいつからいるの？』
「こんのすけでございます。覚える気はないのですかあなた。わたくしはこの本丸設立当初からおります。」
『そっか。なら先代の審神者はどんな人だったの？』
「それは､､､」

話してくれないか､､､そりゃそうか、先代審神者は刀剣男士に殺され、本丸がこんな状況なんだから関係が良かったとは言えないだろう。
しばらくすると薬研藤四郎さんが戻ってきた。

「全員じゃないが広間に集まってる、あんた本当に行く気か？」
『､､､？そうですが？』
「この本丸の状況を見て審神者が来ればどうなるか分かってるだろ、帰るなら今のうちだぜ」
『何度も言いますが帰りません』

折れない私に諦めたのかため息をつき

「なら勝手にしろ」

そう言って中に入ってしまった。
待て。広間はどこだ。自分で頼んでおいて場所が分からない。

『コン吉、広間まで案内お願いしていい？』「ご案内致しますとも」

良かった､､､とりあえず。塀から降りよう。