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18.手入れ部屋1 ページ19

(困ったな、、、)

出る前にこんのすけに手入れ部屋の位置を教えてもらったのに迷っている。

『どこだ、、、』

もう手当り次第襖を開けて回ろうかと悩んでいた、その時、

「何かお困り事でしょうか、」

と後ろから声をかけられる。
驚いて振り向くと薄茶色の髪を真ん中で分けている刀剣男士に出会った。
昨日見かけたな、名前は確か、、、

『へし切長谷部さんですか?』
「覚えていただけるとは光栄です」
『昨日は布団ありがとうございます。おかげで温かくして寝られました』
「それはそれはお役に立てたのなら良かったです」

その後、長谷部さんに手入れ部屋を案内してもらった。

「あの、、、この部屋はあまり見目のよろしいものでは無いかと、、、」
『ですが、このままでは手入れ部屋が使えませんので』

長谷部さんの静止を振り切り三部屋ある内の一つを開ける。

確かに目にも体にも悪い。
手入れ部屋なのに汚れきっており道具が散乱している。見ただけで当時の状況がわかる。
ここでは夜伽が行われていたらしい。

吐き気を催したが、ここで負ける訳には行かない。着ていた羽織を脱ぎ、袖をまとめ掃除に取り掛かる。

(今日中に一部屋だけでも綺麗にしないと、
まあ、使ってくれるかは別だけど)

「あの、俺は何をすれば宜しいでしょうか」
『いえ、特には。あまり辛い過去を思い出させたくはないので私一人で片付けます』

そう言い掃除を続ける。だが長谷部さんは動かない。

「掃除くらいなら俺にも出来ます。」
『、、、、、、無理なさらないで下さいね』

19.手入れ部屋2→←17.粟田口3



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作者名:とり丸 | 作成日時:2020年4月29日 22時

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