【第五人格】綿遊び【短編】 (ページ3)

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「何を言っているのか私にはさっぱりだ。これはゲームだよお嬢さん、私は君を殺そうとしている。いたぶって弄んで散々にしてやろうと考えている」

「嘘つき」

「嘘なんかじゃないさ、私はハンターだ。だから、」

つらつらと下らない嘘を吐き続けるもんだから自由にされていた手でその刃を掴んでやった。容赦なく刃が食い込んだ肉からはポタポタと血が滴り落ちて彼の手を染めていく。
驚いて遠退くその顔をもう片方の手で引っ付かんで逃がさないように、生憎他の女子のように色付いていない自身の唇に赤を引く様を見せつける。

「それでも私は貴方が好きよ」

そしてそのまま顔を引き寄せて仮面の上から乱暴にキスをすれば、くっきりと赤く印がついた。

「ハンターだろうがなんだろうが知ったこっちゃないわ、貴方が逃げようと逃がしてやらないわよジャック」

「……っ君ってやつは本当に、」

もたれ掛かってくる体を抱き締めれば耳元で「愛している」と心地よい声。ああ貴方がいくら逃がそうとしてもこの声に捕らえられているのだから逃げられるわけないのに。

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ハンターとサバイバーの違いに恐れをなしたリッパーさんと気にしない子の話。