占い師 ページ11
※まともに読んではいけないギャグ、なんか色々酷い
そろそろ夕飯の時間だと食堂への道を歩いていたら廊下にAが落ちていた。いや、いや冗談なんかじゃない、本当に落ちていた。それも違うな、現在進行形で目の前に落ちている。
「あの、A……？生きてるかい？」
「イライ君、放っておいて。私は今反省中なの」
「えらく邪魔な反省の仕方だね」
とりあえずそこ道の真ん中だから避けた方がいいと思うよ、と伝えればズリズリ芋虫の如くと端へ移動していく。思わず的外れなアドバイスをしてしまったがこの際だ、話を聞いてやろうと僕も彼女の側に座った。
「いったいどうしたんだい？」
「聞かないでくれたまえ……」
「あ、そう」
「あっ待って待ってやっぱり聞いて！！」
「いだだだやめて君力強いんだから掴みすぎいだだだ」
立ち上がろうとした瞬間彼女の目の前にあっただろう足首をこれでもかという程掴まれた。そこら辺の男子(イソップ君とか)よりも力が強いんだから本当にやめてほしい。というか転けるかもしれないんだから、直感で判断するんじゃないまったく。
「はぁ……で？」
「聞いてよイライ君！！」
「だから聞くから」
「今日私お昼のゲーム参加者だったんだけどさ、バッチリ寝坊したんだよ」
「お昼からなのに？」
「夜12時に寝て朝13時に起きたの」
「うん寝過ぎだね、それは朝って言わない」
13時間寝てるってどういうことなんだい。
「慌てて支度してたらご飯食べ損ねちゃってさ、仕方ないから待機ルームのパン食べてたわけよ。でもあれめちゃくちゃ固いの、あれ誰も食べないから絶対荘園の主さんも変えてないんだわ」
「あれ飾りだから食べ物じゃないよ」
「え？！」
信じられないといったような顔でこちらをグワッと彼女が見上げてきた。いやどう見てもあれは偽物だと思うよ、むしろ走り回る前にたらふく食べるなんて荘園の主も思ってないと思うよ。
「ウィリアムが美味しいって言ってたのに！」
「んんんー？」
まさかのソースがウィルだとは。アイツも食ったのか、しかも美味しかったのか。
「まぁいいや。それでさ、」
「あ、いいんだ」
「メンバーの中にヘレナちゃんがいたの、私ヘレナちゃんのことが好きなんだけどめっちゃ避けられてて」
「うん？うん」
「絶対ヘレナちゃんのこと守るね！って始まる前に意気込んだら開始直後に吊られた」
「それは……へこむね」
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作者名：かたまり | 作成日時：2019年8月12日 2時
