どうしても ページ10
Side.廉
楽屋に戻ると海人がソファに横になっていて、紫耀はその横で床に座っていた。
「なんで床座っとるん？」
思わず聞くと、
「手、このまま寝ちゃって。」
と笑った。
お馴染みの紫耀のブランケットにくるまってすやすや眠る海人は紫耀の腕を確かに両腕で抱きしめていた。
いつものことなのに、海人が紫耀を頼っているのを目の当たりにすると、今日だけはなぜかもやもやしてしまう。
「ええなぁ、」
と想いが口に出てしまった。
言ってから、ハッと口を押さえたが紫耀は聞き逃さなかったようで、不思議そうに見つめられる。
「なにが？」
「いや、んーと、かいと気持ち良さそうでええなって。」
「熱あるから、時々うなされてるけど、まあ今は気持ち良さそうでよかった。」
そう言って海人を見て微笑んだ紫耀は、繋いで無い方の手で開いている映画の台本に目を戻した。
片手で台本とペンを持ち替えながら何か書き込んでいて普通にやりづらそうだなと思う。
紫耀の位置に行きたい願望も相まって聞いてみる。
「しょう、変わろか？手。」
「あー、良い？」
すんなりと変わってくれる紫耀。
「おん。」
海人が起きないようにそっと俺の手を滑り込ませ、その後で紫耀がそっと手を引き抜く。
「…ん。」
少し海人が眉をひそめたが、俺の腕をギュッと握りまたすやすやと寝る。
その一瞬の仕草もやっぱり色っぽくて、でもすぐにあどけない寝顔に戻る。
やべぇ、ずっと見てられるわ。
可愛すぎるやろ…こんな俺の腕にしがみついて寝てるの。
かわいいし、少し開かれた口や、時々うなされてひそめる眉はセクシーだ。
さっきのように自分の体温が上がっていくのを感じる。
海人が可愛いという感情はもう何百回も感じたことがある。
けれど、今日初めて気づいた海人の色気に衝撃が止まらない。
こんなに海人って色っぽかったけ？
てか、紫耀はよくこんな可愛い海人をガン無視して仕事できるよな…。
しばらくしてプリンス3人が楽屋に戻ってきて、俺たちがインタビューに呼ばれた。
「かいとーおきろーインタビューやから」
肩を何回か叩くと、ゆっくりと海人の長い睫毛が揺れて、目蓋が開いた。
とろんとした目が俺を見つめる。
「…れん。」
つぶやかれた俺の名前は小さい声のはずなのに耳に響いた。
寝ている時はまだかろうじて可愛さを纏っていたのに、目を開いたらもう、色気がダダ漏れだ。
どうしてもその瞳に見惚れてしまった。
ラッキーアニマル
岸ざる
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不是向日葵是太陽(プロフ) - I really like it, and I wait for my precious 2！！By the way I'm team shokai〜〜〜 (2020年7月16日 13時) (
レス) id: 2f873eda0c (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» こちらこそまた覗いて頂きありがとうございます。ニヤニヤとか光栄です笑 楽しんでいただけるように頑張ります！ (2019年9月6日 8時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - 日向葵夏さん» 更新ありがとうございます！やっぱり、好きだなぁ。ニヤニヤしちゃいます(笑) これからも楽しみにしてます。 (2019年9月5日 14時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» 妃芽さんコメントありがとうございます！しょうかい丁度更新しました！ぜひ覗いてみてください。楽しみにしてくださる方々がいらっしゃると励みになります！ありがとうございます(*^^*) (2019年9月5日 0時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - はじめまして。しょうかい、好きです。楽しみにしてます(*´ω｀*) (2019年9月4日 23時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年7月16日 16時
