お料理 ページ9
『ラクヨーのにおい、すぐわかった！』
「お、俺の……匂い？(そんな臭ぇか？？)」
『……ぎゅうにゅう……』
「すまねえ、今買ってくるから」
＿＿＿これを見ていた安全隊はというと
「ら、ラクヨウ……隊長……」
「あっはっはっはっはっは！！！」
「失敗だったようだねい。くっくっく」
「にしてもすげえな！A匂いで解ってやがる！！」
「流石俺の娘だ！グラララ」
無事にお使いも終わり、ラクヨウとAが船に戻ると
クルーらは待ってましたと甲板に集まってお出迎えをした。
ラクヨウはというと、クルー達、そしてイゾウに捕まり、笑いものにされていた。
サッチに頼まれたものを見せたAは自慢げになって言うも、牛乳を落としてしまったと謝った。
「気にすんな！ちゃんと頼んだものは買ってきてくれたからな」
『うん……』
「それじゃこれ着てください―！ほれ！」
Aが頭からかぶせられたそれはエプロンだった。しっかりと後ろでリボンを作ると
サッチはAに手を洗うよう促す。
小さな台の上に立ったAがキッチンの大きな料理テーブルを見ると
そこにはAが買ってきた牛乳、バター、ベーキングパウダー、蜂蜜とチョコレートが
置いてあった。サッチは何を作るのかわかるか？とAに問いかけるも、正解は帰って来ず
出来上がるまでのお楽しみになった。さっきまでの落ち込んでいたAはもうどこへやら。
子供というのは単純である。
一生懸命にボールを片手に泡だて器を握るAの目は輝いており
サッチの表情筋は気持ち悪いほどに吊り上がっていたのだった。
「っし！じゃ、Aはあそこで待ってな。油は危険だから」
『うん！』
リング状の生地を油の中に放り入れ、鼻歌を歌うサッチは手際よくチョコレートソースを作る。
そして、こんがりと焼けたそれに作ったソースをかけ、冷やしてできたものは＿＿＿
『わあ〜〜！サッチ、これ！！！』
「おう！ドーナツの、完成だ！！」
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椿姫 - 選択のところで隊長12人になっていますが、16人ではないでしょうか。楽しく見させてもらってます！ (2020年3月11日 15時) (
レス) id: d5fa7d04a9 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年1月12日 10時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
おらんうーたん@妄想族(プロフ) - 「海」の後半が名前変更が上手くされていない気がするのですが？ (2018年7月21日 20時) (レス) id: 00ba4385d4 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! 楽しみにしてます (2018年7月14日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 面白いです!! 更新頑張ってください! (2018年6月24日 17時) (レス) id: 2cba6cf68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年6月17日 22時
