怪しい人 ページ8
イゾウが一夜漬けでAのリュックに設置した映像電伝虫から、スクリーンに映し出されるAの様子。
それを見ていたクルーの一人が、9時の方向に何か怪しい人影が通り過ぎたと
スクリーンの前の木箱に置かれた電伝虫を使って、
あちらに居る14番隊と16番隊の
が、実はその怪しい影＿＿＿＿
「はい。牛乳と、蜂蜜ね」
『ありがとーございますっ。じゃーねー！』
と袋に詰めてもらったそれをリュックに詰めこみ、おばちゃんにお礼をしたAは
次の店へと駆け足で目の前の角を左に曲がる。とその時
ドンッ!!
『ぃっ……たぁ〜…あっ、ああ〜〜！』
「ぶぁっはっは、おっとごめんよ。どこのお嬢ちゃんだい？ん〜？」
誰かとぶつかり、尻もちをついてしまった。頭上から聞こえてきた声の主を見上げるA。
ニコニコとした笑顔で手を差し伸べた男は、白く長い髪を後ろで束ね、眉毛から鼻毛、ひげまでが真っ白のいかにも怪しいオジサンだ。
優しく声をかけるオジサン。だがAは尻もちをついた衝撃で牛乳を潰したらしく
オジサンを完全無視し、せっかくの牛乳をどうしようかと、あたふたし始めた。
「す、すまんA！牛乳……」
『……ん？なんでおじちゃ、Aのことしってるの？』
「ぁ……お、おじさん、実は前からAちゃんのこと知ってるんだよ」
『Aおじちゃしらない』
即答である。
リュックから漏れ出す白い液体、もとい牛乳はもう元には戻らない。
頼まれた物をちゃんと買うことろまではできたのに。こうなってしまってはマルコやサッチに怒られてしまうだろう。
せっかく皆を喜ばせようと思ったのに。Aの目の前にある悲惨な姿になった牛乳を見れば見るほど
思いは溢れ、涙がぽろぽろとこぼれてしまった。
『……ぎゅう、にゅう……ぅぁああ、ひっぐ、ぁあ〜〜！』
「おおおい、A！泣くなっ」
『おじちゃ……ひぐっ、ラクヨーのせいだああああああ！』
「っ？！Aわかってたのか！ごめん！すまねえA！」
泣いて止まないAをオジサン……いや、ラクヨウは抱き上げた。
そう。もうお解りの通り、白い毛だらけのこの怪しい男は、白ひげ海賊団7番隊隊長ラクヨウである。
Aの出発前、イゾウのスーツ姿を馬鹿にし、返り討ちにあったのだ。
何とか泣き止んでくれたAに、ラクヨウは問いかけた。
「A、お前なんで俺だってわかった？」
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椿姫 - 選択のところで隊長12人になっていますが、16人ではないでしょうか。楽しく見させてもらってます！ (2020年3月11日 15時) (
レス) id: d5fa7d04a9 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年1月12日 10時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
おらんうーたん@妄想族(プロフ) - 「海」の後半が名前変更が上手くされていない気がするのですが？ (2018年7月21日 20時) (レス) id: 00ba4385d4 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! 楽しみにしてます (2018年7月14日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 面白いです!! 更新頑張ってください! (2018年6月24日 17時) (レス) id: 2cba6cf68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年6月17日 22時
