鉄の掟 ページ23
エースの隣にいる女を挟んでカウンターに腰を下ろした。
にやにやと俺を見て笑うエースに眉を寄せると、エースはこちらを見つめる女をつんつんと指さす。
「誰よい？この女は」
「さっき言ってた猫だ」
「馬鹿言うなよい！俺はAを探してんだ。……ッチ、はずれか」
にやける顔を隠すようにジョッキを傾けるエース。
ふざけるな。とエースに言うと、隣に座っていた女が
突然ゆっくりと口を開いて、確かに、マルコと俺を呼んだ。
それまで女の顔は見ていなかったが、よくよく見てみるとなかなかの顔立ちの女だ。
こんなBARには居ないような、清楚な女だ。服装からしてそう。
エースが連れてきたこの女は一体？と思ったのも一瞬で、衝撃的過ぎる発言まで2秒前。
エースが「ほら、自己紹介だ」と女に言う。
＿＿『280番隊隊長の、Aです！隊員のクーさんはお家で待機であります！あとー……無事、生還しました！で、あります！』
俺が目を見開き、顎が外れたかと思うぐらい口をかっぴらいたのは言うまでもない。
その俺を見て酒を吹き出すエースも気にも留めないぐらい、驚いた。
いや待て、本当にこの女が？……っまさか。Aの存在は極秘だ。
だが、船に乗る女でここまで若い奴がいたか？
ますます脳内は疑問符で埋め尽くされていく。
少しの時間脳をフル回転させれば、腑に落ちた理由が出てきた。
＿＿＿なんだ、エースが口をこぼしたのかよい。
そうなれば話は別だ。どんな馬鹿であろうが、このことに関しての口外は鉄の掟によって罰せられる。
冷え切った俺の目は、エースを映した。
「っっ待て！！言ってねェぞ俺は！んな怖ェ顔すんじゃねえ！Aもなんか言えっ、俺が殺されちまう‼」
『マルコあのね、エースが助けてくれたの。攫われたのは確かだけど、途中でエースが見つけてくれたんだよっ。……あ！ほらコレ、マルコがくれたペンダント！』
そう言って女がポケットから出したのは、少し前に確かにAにあげたオヤジのマークが入ったペンダントだった。
「本当に……A、お前なのかよい？」
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椿姫 - 選択のところで隊長12人になっていますが、16人ではないでしょうか。楽しく見させてもらってます！ (2020年3月11日 15時) (
レス) id: d5fa7d04a9 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年1月12日 10時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
おらんうーたん@妄想族(プロフ) - 「海」の後半が名前変更が上手くされていない気がするのですが？ (2018年7月21日 20時) (レス) id: 00ba4385d4 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! 楽しみにしてます (2018年7月14日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 面白いです!! 更新頑張ってください! (2018年6月24日 17時) (レス) id: 2cba6cf68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年6月17日 22時
