末っ子 ページ16
白ひげ海賊団に訳アリで居る俺は、ポートガス・D・エースという。
今日はとりあえず寝て飯食って働こうと思ってた。……思ってたんだ。
だが目の前に居るこの子供は？誰の子だ？つか、ここは世界最強の男の船だぜ？
『＿＿きーてる？！エース！』
「お、おう！なんだ？」
『もー!だからね、Aがこのいえをあんないしますっ！』
白い肌、目の下に点々とあるそばかす、艶のある金色でセンター分けの少しテンパな髪。
真っ白なワンピースを着るこの子供は、俺を見て頬を膨らませていた。
言われるがまま、エースの部屋はここだ。ここがお風呂場で男専用だ。ここが食堂だ。と船の中を歩きまわった。
すれ違うクルーも、この子供をみてほほ笑むくらいだ。恐らく仲間なのだろう。
「なあ、この船の"天使"ってのはなんだ？」
『てんし？なーにそれ？』
「この前その天使って奴から貝と花貰ってよ」
『っ！！！それ！Aがあげたやつー！』
ポケットから貝を取り出して見せると、目を光らせてそれをゆび指すA。
駆け寄ってくると、貝が入った俺の手を包むように両手で握らせて
『えへへ、笑顔になれるおまじないー！』
とお祈りするようにまじないをかけた。子供の体温は高いからだろうか。
やけにそうしたAの手が、温かく感じた。俺、炎なのに。
ありがとう。と頭をなでてやる。と同時に、盛大に腹の音が鳴った。
恰好、つけたつもりだったのに……。
Aもお腹空いた！というこの子は、凄いいい子だってのはすぐにわかったことであった。
食堂のドアを開ければ、俺を見て新入りだだの、末っ子組が来ただのと口々に聞こえてくる。
見失わないように俺はAの姿を追った。とその先に見えたのは
白ひげ海賊団の右腕である不死鳥マルコ。その眠たそうな目がパチリと俺の目と合い、しっかりと立ち直った俺は、テンガロンハットに手を添えて軽く礼をした。
当たり前だ。俺だって礼儀ってもんをちゃんとわきまえてる……はず。
マルコの隣に先に座っていたAが『こっちこっち〜。』と俺を呼び、そこへ座った。
『エース！マルコだよ！』
「知ってる。昼食の邪魔したようで……」
その眠たそうな目で俺を見つめるマルコに、俺は言う。
「邪魔なんかじゃねぇよい。それより、Aに船を案内してもらったんだってな」
「ああ、それなんだが、Aはこの船のクルーなのか」
「よい。280番隊の隊長だ」
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椿姫 - 選択のところで隊長12人になっていますが、16人ではないでしょうか。楽しく見させてもらってます！ (2020年3月11日 15時) (
レス) id: d5fa7d04a9 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年1月12日 10時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
おらんうーたん@妄想族(プロフ) - 「海」の後半が名前変更が上手くされていない気がするのですが？ (2018年7月21日 20時) (レス) id: 00ba4385d4 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! 楽しみにしてます (2018年7月14日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 面白いです!! 更新頑張ってください! (2018年6月24日 17時) (レス) id: 2cba6cf68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年6月17日 22時
