一人娘 ページ1
この船には、野郎約1600人、ナース約10人……そして＿＿
『マルコー！サッチがねー、“ご飯だってパイン鳥に言ってきて”だってー』
今少々癇に障る伝言をそのまま言った、俺等の末っ子のAが乗っている。
もうお天道様は俺の頭上にあり、食堂からの飯のにおいが鼻の奥をくすぐった。
「もうそんな時間だったねい、Aはもう食べたのかよい？」
『まだ！マルコ、はやくいかないと!!こーんなかおして、ハルタまってる！』
目の端をその小さな手で引っ張っているAはつい最近イヤイヤ期がやってきた。
今はなんともないが、すぐにまたいうのだろう、「いーや」と。
まあ、可愛いんだけどねい。
膝より少し上に頭があるため、少々しゃがんで頭を撫でてやり、
食堂に行くよい。と言うと、早く早くと俺の人差し指を引っ張っていく。
飯はまってくれるんだろうけど、あいつらは待ってくれないからねい……。
「あっ!!やーっと来た！もうおなかペコペコなんだけど。」
「もう冷めちまってるぞ、南国鳥は待たせるのがうまいな、全く。」
食堂の扉を開けてすぐ、奥のカウンターで頬杖をついて言うハルタの目の前で
片手にフライパンを持ったサッチが海水かけるぞ海水！と怒鳴っている。
阿呆め、これから俺が拳骨をくらわそうとしてるというのにのうのうと息してやがる。
まあ、今は
フランスパンから新しい名前に改名した。
先にカウンターに座り、フォークを持って待っているAの隣に腰を下ろすと
コトンとサッチがコーヒーを追加で置いてきた。
『いたっきますっ！…………ハルタ、はい！あーー』
「ん？くれるの？…あーーん。うん、おいしい」
『おいし？んふふっ』
「A、嫌いなものをハルタに食わせるなよい」
「え？Aマカロニダメだっけ？」
Aはグラタンの中から器用にマカロニだけを取り出し、フォークで何個かくし刺しにすると
同じものを食べていたハルタの口に持って行った。
ばれたか。と俺を見てチロリと舌を出して笑うAが可愛い。
そう思いながらも、なぜ食わないのか聞いてみた。
『えへへー』
「笑ってごまかすなよい」
『だって！なんかきもいかんじするもん』
「味が嫌いなんだ？(誰がキモイなんて言葉……)」
『かたちもへんだしー』
「(今度リボンとかハートの形で作ってみるわ)」
「(一から作るの？というか作れるんだ)」
「(結構どこにでも売ってるぞ？)」
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椿姫 - 選択のところで隊長12人になっていますが、16人ではないでしょうか。楽しく見させてもらってます！ (2020年3月11日 15時) (
レス) id: d5fa7d04a9 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年1月12日 10時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
おらんうーたん@妄想族(プロフ) - 「海」の後半が名前変更が上手くされていない気がするのですが？ (2018年7月21日 20時) (レス) id: 00ba4385d4 (このIDを非表示/違反報告)
動物大好き - 更新頑張ってください!!!! 楽しみにしてます (2018年7月14日 18時) (レス) id: c75e63e926 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 面白いです!! 更新頑張ってください! (2018年6月24日 17時) (レス) id: 2cba6cf68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦戸。 | 作成日時：2018年6月17日 22時
