さんじゅー ページ30
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宮侑side
お風呂から上がったAと一緒に部屋へ行く
『お母さん、遥輝お願い。』
母「気にしなくていいわよ〜!遥輝、パパとママに、おやすみ〜は??」
遥「おやすみ、ママ・・・・・・パ、パパ/////」
なんや、なんやこの可愛い生き物・・・
「遥輝!おいで!お前はほんま可愛ええやっちゃ!」
遥輝をぎゅっと抱きしめて頭を撫でた。
『パパって、いいね。』
「せやな。遥輝に呼んでもらえてほんま嬉しいわ。」
ふたりで寝るには少しだけ狭いと感じるベッドに入った
『初めて、ふたりで寝るよね・・・』
「んー、いつもは遥輝が真ん中やもんな笑」
『うん・・・』
妙に緊張するなぁ
『明日、光輝の実家に行こうかなって考えてる。』
「そうか。」
『何も聞かないの?』
「無理に話す必要ないやん。光輝さんのとこには、遥輝も連れていくやろ?」
『うん・・・でも、侑も来てほしい。』
「ええよ。」
『私、光輝のご両親と合わせる顔・・・ないっ。』
ベッドの中で向かい合ったまま震えるAの背中をリズム良くポンポンと叩いた。
「大丈夫。大丈ー夫。俺がおる。ひとりで抱え込まんで。頼ってほしい。」
『あ、つむっ・・・』
Aが自分の中で何かと葛藤しよるのがわかった。
『キス・・・して。』
「・・・わかった。」
泣いてるAの唇にキスを落とした
「しょっぱ・・・」
キスを終えて、顔を離すと、俺に抱きついてきたA。
「どうした、今日はえらい甘えん坊やなぁ。」
『・・・侑、私を抱いてくれる・・・?』
「えっ・・・?」
付き合った時にソーユーコトはできんかもしれん。とAに言われとった。
理由は聞かんかったけど、Aに傷を作るくらいなら、そんな事せんでええって思っとった。
「でもっ・・・」
『いいからっ、お願い・・・』
「わかった。」
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『んっ・・・あぁっ・・・・・・』
「大丈夫かっ・・・っくっ・・・」
『・・・うんっ・・・』
俺はこの日、初めてAを抱いた。
涙を流すAを、壊れ物を扱うかのように。
優しく、優しく抱いた。
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さくらもち - なんですか!天才ですか!宮くん最高です! (2020年4月29日 17時) (レス) id: c2e5a10dd5 (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - ももたんの桃拾いさん» ありがとうございます!新作もあるのでよかったらこれからもよろしくお願いします! (2020年4月28日 16時) (レス) id: afe3d2a328 (このIDを非表示/違反報告)
ももたんの桃拾い(プロフ) - むっちゃ感動しました!ティッシュ片手に持ちながら読ませてもらいました!これからも応援してます! (2020年4月27日 12時) (レス) id: 08a613338a (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - いちごアメさん» えぇ、感動してくださる人がいるなんて…ありがとうございます! (2020年4月26日 12時) (レス) id: afe3d2a328 (このIDを非表示/違反報告)
いちごアメ(プロフ) - こんにちは!すごく泣きながら見させていただきました!!!持つ涙無しでは読めないです(笑)泣きすぎて目が痛いぐらいです(笑)応援してます!小説頑張ってください!!! (2020年4月26日 4時) (レス) id: 067b8772b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rain | 作成日時:2020年4月19日 13時