じゅーさん ページ13
･
抱きしめられて頭が混乱している時。
｢遥輝、よく我慢して、ええ子よな。でもな、あの子はな、抱えとるもんが大きすぎる。それで、なんで遥輝があんなにええ子にしとるか知っとる？｣
『･･･わかんっ、ない』
〈ママは、いつもかくれて泣いてる。
ぼくとママにはパパがいないけど、
ぼくがママを守るから。だから、いいこにして
ママのまえでは、なかない。
たぶん、ぼくは、ママを守るためにおとこのこにうまれてきたから。〉
｢遥輝、ぐしゃぐしゃに泣きながらそう言ってたで｣
またまた一気にこらえていたものが涙となって溢れ出てきた
止まらない涙で侑くんのTシャツの胸あたりを濡らしていった
｢遥輝も、Aちゃんの前では泣かんって言って、俺の胸のなかで赤ん坊のように泣いてた。親子って似るもんやな笑｣
侑くんの胸の中は、あたたかくて、心地よかった。
･
･
･
宮侑side
Aちゃんが泣き止んだら、寝室から起きた遥輝が歩いてきた。
遥｢ママっ！ママぁー！｣
走ってこっちに来て、そのままAちゃんの胸の中にダイブした遥輝。
『はるっ、ごめんねはる･･･』
遥｢ママ、泣いたの？｣
『うん、すこーしだけね。はるも侑くんに抱っこされたまま大泣きして、ゲボ吐いちゃったんでしょ？』
遥｢！みゃーさんっ、オトコのどーしのヒミツのおはなしでしょ！？｣
｢すまんな遥輝。でもな、遥輝の体調のことやから、言わん訳には行かんのよ。ゲボ吐いたことはね笑 ほかのことは言ってへんから。｣
遥｢ほんとに？｣
｢ほんまや。神様にも誓えるで！｣
ごめんなさい神様。今だけ許してください。笑
『はる、いつもわがまま言わんで、ママの言うこと聞いてくれてありがとう。ママ、はるの本当の気持ち気づかんでごめんな？』
抱っこしたまま話すAちゃんと、キョトンとする遥輝。
『はるはね、もっとワガママになってええよ？ぎゅーしたいときはしていいし、もっとやりたいこととか･･･いっぱい言っていいからね？』
遥｢じゃあ、いまからわがままいってもいい？｣
『ん？もちろんいいよ？』
遥｢さんにんで、ハンバーグがたべたいな･･･｣
Aちゃんと目を見合わせて、クスッと笑った。
『もちろんいいよ？ね、侑くん？』
｢よっしゃ、行くで遥輝！｣
遥｢うんっ！｣
ふたりに笑顔が戻って本当に良かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらもち - なんですか！天才ですか！宮くん最高です！ (2020年4月29日 17時) (
レス) id: c2e5a10dd5 (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - ももたんの桃拾いさん» ありがとうございます！新作もあるのでよかったらこれからもよろしくお願いします！ (2020年4月28日 16時) (レス) id: afe3d2a328 (このIDを非表示/違反報告)
ももたんの桃拾い(プロフ) - むっちゃ感動しました！ティッシュ片手に持ちながら読ませてもらいました！これからも応援してます！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: 08a613338a (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - いちごアメさん» えぇ、感動してくださる人がいるなんて…ありがとうございます！ (2020年4月26日 12時) (レス) id: afe3d2a328 (このIDを非表示/違反報告)
いちごアメ(プロフ) - こんにちは！すごく泣きながら見させていただきました！！！持つ涙無しでは読めないです(笑)泣きすぎて目が痛いぐらいです(笑)応援してます！小説頑張ってください！！！ (2020年4月26日 4時) (レス) id: 067b8772b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rain | 作成日時：2020年4月19日 13時
