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「みっちゃんだよ、ほら、美人な子。治くん、練習試合の日話があるって声かけられてたじゃん」
「んー…あ、みさきのこと？」
「そう！みさきのみっちゃん！告白されて、付き合ったんじゃないの…！？」
「なんやそれ。んな噂どっから聞いとんねん」
噂？
…考えてみると、治くんとみっちゃんが付き合ったなんて噂、全く流れてなかったな。
あれ、これ、あたしが勝手に勘違いしていただけ？美人なみっちゃんの告白を治くんは断るはずないし、って、当たり前のように思っていたあたしの勘違い？
「嘘でしょ、はずっ！」
「Aちゃんの勘違いやろ。あーあ、アホくさ。マジ腹立つわ、Aちゃん」
治くんに冷ややかな目で見下ろされ、嫌われたんだと泣きそうになる。けど、涙が出るよりも先に治くんに抱き締められた。
「！？！？」
「勝手に自己完結して勘違いせんといて。俺、Aちゃんに避けられとって、むっちゃ傷ついたんやからな」
ふわりと治くんの匂いに包まれ、逞しい腕に抱き締められたあたしは驚いて思考が停止する。でも、治くんの甘く落ち着いたその言葉に、思わずあたしは治くんのシャツを掴んだ。
「俺がみさきと付き合うわけないやろ。興味もあらへんわ」
「でも、名前で呼んでるし……仲良いと思ってた」
「ツムがみさきのこと可愛ええって騒いどったから、ツムにつられて名前で呼んどっただけや。仲良くないし話したこともちょっとしかないで」
「みっちゃん美人なのに付き合わなくていいの？」
「は？Aちゃんのが可愛ええやん」
「は！？」
思わず顔を上げればうんと近い距離に治くんの顔があって、恥ずかしさで顔に熱が集まる。ふいっと顔を逸らすと、ニヤリと嫌な笑みを浮かべた治くんが視界の端に映った。
そして治くんはあたしを離すと、大きな手のひらであたしの頬を掴み、ぐいっと無理矢理目を合わせてきた。
「Aちゃん、そうなんやなあ…俺のこと、……へえ」
「な、なに…」
「や、別になんも。ふうん…ま、伝えんのは後でにしとこかな」
「なにをデスカ」
「フッフ、まあ、もう避けんのはやめにしてや。なあ、まだ腹減っとる？甘いもん食べ行きたいねん」
「そういえば、駅ビルの中に美味しいワッフルの屋台あるって聞いたよ。治くんの奢りなら行こうかな〜」
「何個でも奢ったるで」
治くんがまだ誰のものでもないんなら、それまでは、治くんを独り占めしていてもいいよね？
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治 - ↓ツム…、、ありがとな (11月8日 19時) (
レス) @page47 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - めちゃくちゃいい作品に出会ってしまいました、、サム、、永遠に食と夢主と幸せでおってくれ、、、！！！ (2023年2月18日 17時) (レス) @page47 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ………………可愛ええなぁ……この2人…………欲しいわ←お巡りさんこいつです (2021年9月12日 6時) (レス) id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
どろっぷ - すごくおもしろかったです。治、かわいい… (2020年10月19日 16時) (レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ味のブドウ - めっちゃ面白いかったです！！！ニヤニヤしちゃいましたw 完結おめでとうございます！今日読みましたがw 大好きですｯｯｯｯｯ (2020年10月11日 20時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーち | 作成日時：2020年7月5日 15時
