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Aはゾムの頬に片手を添えて唇に触れるくらいの優しいキスをした。顔を離すとゾムの手が伸びてAの後頭部を抑えた。
ゾ「やればできるやん」
『え?』
ぐいっと顔を近づけられ今度はゾムがAにキスをした。Aは苦しくなって口を離すが後頭部を抑えられまた濃厚なキスをした。
『んっ……くる……しっ』
ゾムがやっとやめてくれたとAが思っていると突然持ち上げられた。
『え?な、なに!?』
ゾ「もう、着いたから降りるで」
『あ……、うん』
とうとう観覧車は一周してしまったようだ。観覧車の一周は長いようで短かった。
遊園地を出て、2人は帰路をたどる。ゾムは夜遅くなったのでAを家まで送る事にした。
ゾ「今日は楽しかった?」
『うん、とっても』
Aは花が咲いたような笑みをゾムに向けた。それだけで、ゾムはいい1日だったと思った。
Aの宿舎に着き。車を下りた。彼女は思い出したかのように「ちょっと待ってて」と言って宿舎に入って行った。ゾムは何だろうかと思いながら待っていると息を弾ませて彼女が戻って来た。
『これ、プレゼント』
ゾ「え?俺に?」
渡されたのは緑色の包装紙に黄色のリボンが施された小包だった。
『開けてみて』
ゾ「お、おう」
予想もしていなかった展開に驚きつつゾムは小包を開けてみると。中には
ゾ「ネックレス?」
箱の中にはゾムに似合いそうなロックなテイストの十字架のネックレスが入っていた。オーダーメイドだろうか、十字架の隣に緑色のストーンもぶら下がっていた。
ゾ「カッコええやん」
早速ゾムは貰ったネックレスを早速つけてみた。
ゾ「似合っとる?」
『うん、とっても』
ゾ「あ、ありがとうな」
『うん、喜んでもらえてよかった』
ゾムは照れ臭そうに彼女に礼を言った。
ゾ「いつ買ったん?」
『ブレスレットを買ってもらって、お返ししなきゃって思って買ったんだ。けど、私スパイだったでしょ?それで、渡しそびれちゃったから、結構前になっちゃうかな』
ゾ「ほんま、律儀やんな」
『そ、そうかな?』
ゾ「だってほら」
そう言ってゾムはAの左腕を取った。彼女の左腕には腕時計とゾムがデートの時に買った緑の皮のブレスレットが着けてあった。
ゾ「ちゃんと、ブレスレット着けてくれてたんやな」
『う、うん。大事にしてる』
ゾ「こんなええ子彼女に持ってる俺は幸せもんやな」
ゾムはAの手の甲に別れのキスをした。
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雪だるま(プロフ) - 傘お化けさん» コメントありがとうございます!ゾムさんは推しますよもうしんどい。続編、新作を待っていただける読者さんの声を聞けて大変嬉しい限りです。長い間待たせるかもしれませんが新しい作品が作れるよう努めてまいります。最後までお付き合いありがとうございました!! (2018年7月19日 23時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
傘お化け(プロフ) - コメント失礼します!私もゾムニキ最推しでゾムのお話ばっかり書いています。完結、おめでとうございます!続編が出たら読ませていただきます!もちろん、新作の場合も読みます!これからも頑張ってください (2018年7月19日 23時) (レス) id: 4b6ec1c8eb (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま(プロフ) - ぺんぺけさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて大変励みになります!毎日投稿頑張るんで楽しみにしててください。 (2018年7月3日 11時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - コメント失礼します。夢主さんとzmさんの関係いいですね!好きです、これからも頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 84b17b0d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪だるま | 作成日時:2018年6月24日 1時