2話 ページ2
話はそれだけの様だった。帰りの廊下を歩きながらAはうまく断ろうと考えていたが、前を歩いていたゾムが振り向きこう言った。
ゾ「Aはもちろん行くやろ？」
『えっ？』
こんな風に聞かれたら断るのは難しい。さて、どうかわすか。
『聞いたところ、私ドレス着ないといけないですよね？私持ってな………』
ゾ「それなら、グル氏行きつけの仕立て屋さんに頼めばええんやで。多分グル氏タダでプレゼントしてくれると思うわ。俺のスーツもタダでやってくれたし」
つらつらと述べられ断るにも断れないA。ゾムはどうにかしてAを連れて行きたい様だ。
『いやぁ、自分ドレスとか似合わないと思うんですけど……』
ゾ「絶対似合う」
『けど、そういうのは好きじゃなくて。私なんか場違いですよ』
ゾ「そんなことあらへんわ。なんなら俺がエスコートすんで？」
Aは王室などの作法は一応把握しているが、そういう類は得意ではない。だから、気が進まない。しかし、彼がエスコートしてくれると言ってくれたのは嬉しかった。Aはふと疑問に思った。どうして彼は私をどうしても連れて行きたそうにするのか。
『ど、どうしてそんなに私を連れてこうと思ってるんですか？』
質問を投げかけられたゾムは目を逸らし少したじろいだ。
ゾ「そ、それは…」
どうにかして答えを出そうとするゾムだが答えが出ない。なんだか、胸の中がムカムカする。
鬱「お二人さん、お取り込み中ちょっとええか？」
手をひらひらと振りこちらに来る男。鬱大先生だ。皆からは大先生や鬱とかの愛称で呼ばれている。
ゾ「なんや、大先生か」
良いところで話を遮ってくれて内心ホッするゾム。何の用だと問う。
鬱「ちょっとな、頼まれて欲しいんよ」
ゾ「どうせ、今日締め切りの書類とかやろ。ロボロとか他に当たってくれや」
鬱「そんな事言わんとってや〜。あ、Aちゃん。ゾム借りてもええ？」
『え？ど、どうぞ』
鬱「あんがとな〜、Aちゃん」
ゾ「おい大先生。俺はええって言ってないで」
鬱「今度飯奢るからさ」
ゾ「………のった」
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雪だるま(プロフ) - 傘お化けさん» コメントありがとうございます！ゾムさんは推しますよもうしんどい。続編、新作を待っていただける読者さんの声を聞けて大変嬉しい限りです。長い間待たせるかもしれませんが新しい作品が作れるよう努めてまいります。最後までお付き合いありがとうございました！！ (2018年7月19日 23時) (
レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
傘お化け(プロフ) - コメント失礼します！私もゾムニキ最推しでゾムのお話ばっかり書いています。完結、おめでとうございます！続編が出たら読ませていただきます！もちろん、新作の場合も読みます！これからも頑張ってください (2018年7月19日 23時) (レス) id: 4b6ec1c8eb (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま(プロフ) - ぺんぺけさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて大変励みになります！毎日投稿頑張るんで楽しみにしててください。 (2018年7月3日 11時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - コメント失礼します。夢主さんとzｍさんの関係いいですね！好きです、これからも頑張ってください！ (2018年6月30日 12時) (レス) id: 84b17b0d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪だるま | 作成日時：2018年6月24日 1時
