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『はぁ…』
無事逃げてきた私。まだお昼前か…
キッチンの横には、テレビと小さめのローテーブルと
ふかふかの2人がけのソファがあった
『良いな…ここでずっと過ごそうかな。動画視聴サービスあるし。キッチン近いし』
冷蔵庫に入っていたお茶をコップに注ぎ
テーブルにお菓子も用意して、いざ映画鑑賞
なんか普通に満喫してない?まぁいいか
ずっと観たかった映画が入っててめっちゃ嬉しい
本編始まる…!とテレビ画面に夢中になっていたら
ふと2人がけのソファの隣がズシッと沈んだ
「あ、俺これ観たかってん」
表情ひとつ変えず私の隣に座ったのは、侑くんでした
『…あの』
「ん?」
貴方がこちらに来たことが他の女子にバレると
面倒なことになるんですが…
もういいや。この映画観たいなら君は同志だ
もう怖いなんて思わないよ
『なんでもない。…あ、何か飲む?』
「飲むー」
映画中は喉渇くからね。侑くんにもお茶を渡していざ本編へ
・
「いやぁええ話やったな!」
『途中からめっちゃ爆睡してたじゃん』
しかも私にピッタリくっついて体重かけて肩に頭乗せて爆睡してたから
こっちは体バキバキだよこんちくしょう
「次何観るー?」
『また寝るじゃん絶対』
「ほんなら寝ぇへんように見張っといて、俺寝たら引っぱたいてええよ」
『よし分かった次何観る』
さっきは恋愛ものだったから次はアクションに決定。
意外と侑くんと映画の趣味が合っててびっくりした
・
『……ふぁ………あ、うわ!!寝ちゃった!ごめん』
「あー、…おん。」
しかも今度は私が侑くんに引っ付いて
腕絡ませて寝てしまった…やばい殺されるどうしよう。
お父さんお母さん今までありがとう。
『いやぁ!面白かったね!』
「せやな」
『それでさ、』
「おん」
『なんで私今捕まってるの』
「可愛ええ子は捕まえとかな」
起きてすぐ離れようとしたら侑くんの片腕が首元に伸びてきて
そのまま抱き締められる形になり身動きが取れない。
いやこれはもう抱きしめられているというか捕獲の方が近い。
『さっきまで普通だったじゃん!おにいさん離れましょうや!』
「いやそれは我慢しとっただけや、自分すぐ逃げようとするやん」
『ねえ私達話したの今日が初めてだよね?距離近くない?』
「気にすんな」
『適当かよ』
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作者名:rae | 作成日時:2021年8月1日 22時