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Aはまず目の前に居た侑を押し倒し馬乗りになった。
『あつむくん』
「…はっ?ちょ、A!?」
彼の顔の横に片手を付いて、もう片手は脇腹を撫でながら顔を近付け、耳元に唇を寄せ囁いた
『侑くんは、こーやって喋るの好きだよね?』
「…なっ……なん!?」
顔が真っ赤になった金髪くんを満足そうに見下ろすと
次はぽかんとしていた治の背後へ。
『…ねぇ、治くん』
後ろから、彼の胸板を撫でるように手を移動させて
ぎゅうっと抱きしめながら首元に擦り寄るように顔を寄せた。
「…へ」
『あんまりいじめられたら私もやり返したくなっちゃうなぁ』
「…は?待っ、」
首元にわざと唇が触れる距離で話すと、頬を染めてピクっと反応し彼は固まった。
…よし、こんなもんか。満足。
『って事で。お先に帰りまーす。お疲れ様でしたぁ』
放心状態の双子をそこに置いて
Aは平然と出ていった。
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「やり返されてもうた…」
「…俺の知っとるAやない」
「けど、まぁ」
「せやなぁ」
「「俺得でしかあらへんわ」」
全く反省してなかった。
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作者名:rae | 作成日時:2021年8月1日 22時