じゃあ。私と一緒に[d!!]

＊ ページ19

『この前さ、ここに同じことしようとしてる子がいたの。なんだっけなぁ…蒼大君だったかな』

kn「！！…大先生？」

『知り合い？』

kn「おん…」

『君、家族のことで悩んでるようだけど君の居場所はそこだけ？
その蒼大君のことはいいの？
学校は？仲良い子いるでしょ？
君、自分一人で考えすぎなんだよ
頼っていい、泣いていい。君が今思ってることは誰にもわからない
君が口にするんだよ
口にして改めて自分でわかることもあるの
自分まで自分を責めちゃ…味方がいなくなる』


kn「…………」


大先生も、クソ生意気な後輩も…
全部ほっぽりだして勝手に死ぬんは自分勝手すぎるやんな
もし大先生がやったら迷わず殴り飛ばす自身がある

kn「頼ったら…迷惑ちゃうかな」

『それは知らない。けど君も友達に頼られて嫌ではないでしょ？』

kn「そうやなぁ……」

『それでも、君は死にたい？』

kn「……一先ずやめとくわ。ありがとうな止めてくれて」

『…そっかぁ』

kn「なぁお前さ、なんであんな顔しとってん」

『…まぁまぁ、私のことはいいよ。早く死んで妹に謝らなきゃ』

kn「いも…うと…か」

『そうだ！これあげる』

そう言って俺に水色の羽を手渡した
この羽、青色のやつあいつもっとったな
なんやっけ……えと…

kn「死にたがりのシキ。ありがとう」

『ふふっ、私はAだよ〜覚えなくてもいいよ。多分もう会えないと思うから』

kn「…そか」

そう言ってAは俺にくるっと背を向けて歩いて行った
俺よりはるかに小さいその背中に、一体どんだけのモンを背負っとるんやろか











kn「おい大先生」

ut「どしたんシッマ」

kn「相談があんねん。頼ってええ？」

ut「任せてや。シッマから頼られるなんて嬉しいわぁ…」

kn「おう。だからお前も頼れ」

ut「………おう…！」




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『青空と夜空。この二つが支え合ったら勝てないものなんて無いんだよ』

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