どうか...私を殺してください【d!】 (ページ6)

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次に目を覚ました時は、実験施設と差程変わらないような薄暗い寒い場所だった…そりゃそうだ総統を仮にも殺そうとした女を暖かい所になんて置くバカは居ない。

『…このまま、忘れられたい…』

Zm｢無理やな…｣

私は硬いベットに寝転がりながら呟いたつもりが、実験施設で嫌な程聞いた憎い声が地下牢に響いた…間違えるはずがないゾムだ。

『アンタのせいで…こんなんだよ』

Zm｢お前を助けたかったんや…｣

申し訳なさそうに私を見つめてくる黄緑色の瞳を見つめ返す、彼も化け物だと言われて生きてきたのだろうか…実験施設より綺麗な服を着ていて黄緑色の瞳には光があった。

きっと…我々国で大切な｢仲間｣に会ったのだろう。

『私は…貴方とは違う』

Zm｢お前が化け物なら、俺も化け物やで｣

化け物なわけが無い…この人は受け入れてもらったのだから…それに爆発させるだけじゃないか…触れたくても触れられない私の気持ちなんて…分かるわけないんだ。

『貴方は…人に触れれるでしょ』

Zm｢ｯ…！！｣

私は一生、好きな人が出来ても自分の手で触れることなんて出来ないんだ…だって触れたら好きな人が死んでしまうから、自分の子供が生まれたとしても触れれない…そんな酷なことあるのだろうか？

この人には分かるわけない…私の気持ちなんて…。

Zm｢……すまん｣

『謝るなら…1人にしてください…放っておいて…』

ゾムは地下牢から出ていった…きっと分かり合えない私たちだから仕方ないのだけれど…涙が溢れた、ずっと考えないようにしてた事…好きな人や子供の事を考えてしまったら死にたくなった。

不老不死を望む人が居るけれど実際になってしまえば、あるのは無なのだ…何も無い中で知らない人達と生きていかなければならない…そう考えたら生きながらの地獄なのだ。

『死にたい…神様…殺してよｯ』

神は私に何をさせたいのだろうか…私は何をしてしまったんだろうか…私が悪いのだろうか…ずっとずっと考えてみても答えなんてあるわけなくて…私に残ったのは暗闇だけだった。