6 ページ7
蘭「準備おわったー?」
『まって、蘭ちゃん。』
ポンポンと薄く下地を塗って、軽く化粧をする。ベージュ色のコートに腕をとおし玄関で待っている蘭ちゃんのもとへいく。
蘭ちゃんは優しく微笑むと似合ってると、一言いって私の手と蘭ちゃんの手を絡めてくれる
自然に頬が緩んで空に向かって1つ息をはいて寒さを確認する。
白い息が見えるのになぜか私は寒く感じなくて、そのかわりに温かく感じた
『蘭ちゃん蘭ちゃん、』
蘭「んー?」
『今日は、のんびりおさんぽしたいな』
私の要望に答えるようにゆっくりと私のこはばにあわせて歩いてくれる
『あ、』
ふと、目の前を見れば純白のドレスをきた女の人がいた。ヴェールから見える顔は素敵で、幸せそうだった
隣にいる男の人と優しく微笑みあって恥ずかしいねなんて声が聞こえる
写真をとっていることも忘れているような二人の顔に、羨ましく感じた
彼女の細い薬指に輝く指輪も、きらびやかなウェディングドレス。そして永遠をさずけた彼。全てが私にはないものだった
思わず見とれてしまった私に蘭ちゃんは興味なさげに
「俺らにはあんなのなくても心がつながってんもんなー」
と言った。
それは求めていた言葉じゃなかった
もしあそこで私たちもいつかああなるのかなといっていたら蘭ちゃんはなんて返していただろう
蘭ちゃんは優しいから誤魔化した笑い方でいつかなってこないいつかを言葉だけでいってくれて私に夢をみせくれるだろう
『そう…だね』
下を向いてちぢこもる私に気づかないふりをして歩き出す
目の前には懐かしい風景が広がっていて蘭ちゃんが覚えてなくてもいいからっと花が咲き乱れる公園に足を止めた
『ちょっと遊ばない?』
蘭「子供みてーだな。」
ブランコに腰掛ける蘭ちゃんはまるで昔の蘭ちゃんのようだった
▼
次回から学生編です!!評価が3もついて嬉しい限りです。
学生編は、このまま予定通りにいくと蘭sideもでるので多分長いです。でも飽きさせないようにがんばります。!
157人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴?) (12月2日 18時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです!!続きも楽しみにしてます!(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キクラゲ | 作成日時:2023年11月20日 17時