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蘭ちゃんと通るこの道。木は老いて枯れて、整備されていない花壇は殺風景な景色が広がっている。それでもこの道にはたくさんの思い出があって、沢山の後悔がある。ここでもし再会していなかったら私の人生はどうなっていたのだろう。彼のことを考えるだけで鼻がツンッとする
帰ったら何はなそう。
言い訳を考えてみたり、本当のことを言っている自分を想像してみたり、どちらも笑っていない自分がいる。蘭ちゃんも笑うのが少なくて、嗚呼こんなものかと呆れられているような飽きられているようなそんな表情。
繋がることのない運命の赤い糸を無理矢理でも繋げたくなってしまうほど愛しているのに、何でそんな顔するのだろう。想像だけなのに何でこんなにリアルなんだろう
だんだんと家に近づくたびにどんどん体が重くなって行く。早めについた透明のオートロック式の自動ドアに反射してうつる酷く悲しい虚しいような顔をした私。
家のことは家についてから考えよう。
家につくまであと数歩
嫌な香りがする気のせいだろうか。蘭ちゃんの香りと他の香りがいつもより強く匂う
もっと早く気づけば良かった。蘭ちゃんのひみつ。
意を決して家の鍵を開ける
無言でただいまも言わないで靴箱を見れば私がはかないようなパッとした綺麗な靴。小さいしきっと女物だろう
どうして貴方は私だけじゃないの
駄目だってわかっても求めてしまうの
呼吸が乱れて自然と頬をぬらす涙が玄関前の廊下に滲む
淡い電気がつくリビングで蘭ちゃんと知らない女が仲良くテレビを見ている。
距離がとにかく近く、体はぴったりと重なっているホラー系なのか知らない女は時々蘭ちゃんをぎゅっと抱き締めて微笑む
ぷつん。
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キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴？) (12月2日 18時) (
レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです！！続きも楽しみにしてます！(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2023年11月20日 17時
