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優しく香る蘭ちゃんと同じ匂い。強い香水に消されるみたいにコーヒーの匂いと混じり会う。
どうしてこんなにも虚しいのだろうか、本当に私には何もないような感覚にさせる。
竜胆「…知ってるって？……お前見て見ぬふりしてるわけ？」
目も合わせれないほど低くツンッとした声はいつものリンちゃんじゃない。呼吸が荒くなって爪をたてて親指に食い込ませる。少し見える血みたいにずっと綺麗なままでいたら飽きられずに私だけをみててくれていた？
ひとつ、涙を流して考えるこのまま全部いってしまえば楽になる。と
『逆に……わからないはずがなかっ…た』
涙でうまく喋れないし声は小さいのにリンちゃんはポツリとそっか。って私みたいに下を向いた。
申し訳なさそうに背中をまるめて少し疲れたように息を溢す。こんなリンちゃん初めてだ。今まで私にいいとこをみせようと頑張ってたんだ
蘭ちゃんに負けないように自分も私たちの間に入れるように
竜胆「…でも、Aには幸せになってほしい。……俺達、Aのおかげで幸せだし」
食い込ませた手を優しくほどいて、背中をさすってくれるその手に私は何度も助けられた。リンちゃんが言うみたいに私の手で二人を幸せにしたことはない。私は感謝されるべきではない
『私は守れなかった。作り笑顔をしてリンちゃんを困らせて、ずっといたいなんて思いを引きずって。私っ…何もできてない…』
数秒の間があいてリンちゃんは口を開く
竜胆「…なぁ」
竜胆「兄貴が恋人を作らない理由わかるか？…」
今、何でその話になったのも険しい表情なのもわからないけどきっと意図があるのだろう
竜胆「自分の罪をないものとするため。」
『え？』
『いやリンちゃん、それぐらいわかってるよ』
竜胆「でも、それだけじゃない。Aを悲しませたくないから他の女と付き合ってねぇし、お前とも今後付き合うことはねぇだろう。」
竜胆「兄貴はカッコつけてるだけだから」
それが私に引っ掛かる
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キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴？) (12月2日 18時) (
レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです！！続きも楽しみにしてます！(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2023年11月20日 17時
