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家にかえっても頬の熱が引かない。飲みすぎた?いやいや違う彼の突然の告白に困惑してるんだ。
愛してくれる人と一緒にいる方が絶対幸せに決まっている。それは私もすごくわかっているつもりだ。だけど、愛してる人を本気で追いかけてる三ツ谷さんみたいに私は諦めるのは嫌だ
これじゃホストに貢いでるのと一緒かもしれない
寝ている蘭ちゃんの横で少し考えるように溢れる涙を拭って、気づくはずもない私の秘密を一人で抱える
もし、蘭ちゃんにこの秘密がばれたらどうしよう。パニックになっている頭の中を真っ白にさせるぐらいおっきく聞こえる音に慌ててスマホをとる
昔から変わらないラインのやり取りを乱すみたいな変な胸騒ぎのする普通の文章。リンちゃんからだ
『明日、午後2時イツものとこでしゅーごー。か、伸ばし棒つけて誤魔化しても意味ないよ』
いつものとことは私たちが昔からよく行く喫茶店のこと。私たちにしか通じない合言葉。嬉しい言葉を並べてみても浮かれなくて、
断りもしようとしたけど、進まないと私の人生が再生されず繰り返し同じ場面が流れて来そうで覚悟を決める
控えめな服で鏡越しに優しく微笑んで私しかいない部屋をあとにする
懐かしい香りのするお店のドアをもって、優しく引けば、カランと昔ながらの音を奏でて、いらっしゃいませ。と少し低いダンディな男性の声にもう逃げられないと足を進める。
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キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴?) (12月2日 18時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです!!続きも楽しみにしてます!(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2023年11月20日 17時