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『ブルーキュラソー。一つ』
洒落た店内のカウンター席に腰掛ける。空いている淋しい雰囲気をしたカウンターでぼぅっと作られていくカクテルを見つめる
いつも飲むような地味な色合いとは反対の水色が綺麗に光るブルーキュラソー
私が好きな飲み物でもないし、嫌いな飲み物でもない。普通。本当になんとなく飲みたかっただけ
コトンと置かれたグラスに口付ける。その瞬間オレンジの爽やかな味が口いっぱいにひろがって全部かきけしてくれるような懐かしいような感じがする。昔は無関心だったこのカクテルも好きかもなんて新しい出会いを見つける
こんな風に新しい出会いがきて、その人を好きになればこの虚しさも誤魔化せるのかもしれない
もう一回グラスを口に運ぶ
三ツ谷「あれ、Aさんじゃん」
飲む手をとめて見上げれば隣いい?と無邪気に笑う彼。最近仕事が一緒だった三ツ谷さんだった
『いいですよ。』
三ツ谷「ん、サンキュ。」
隣に腰掛けて何を頼むわけでもなく、ひじをついて私をみつめてくる
『え、何かおかしいとこありますか?』
三ツ谷「別によく見たら綺麗なかおしてんなーって」
仕事とは違う敬語のないしゃべり方に距離がちぢまった感じがして、口説くように微笑む三ツ谷さんに鼓動がはやくなる。
うつ伏せて小さく笑って、三ツ谷さんが私の好きな人だったらなとか聞こえないぐらいの声で言う。
三ツ谷「Aさん好きな人いんの?」
『そりゃいますよ。三ツ谷さんより長く生きてますから』
三ツ谷「えっマジ!?……デスカ」
『敬語じゃなくていいですよ』
二人きりの空間みたいに視界には三ツ谷さん以外うつらなくて、これが新しい出会いなんだ。って無理矢理でも心に言い聞かせた
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今日から冬休みです。宿題を計画的にやりたい…夏休みは一日前まで宿題が残ってました…それプラス更新もじゃんじゃんしていきたいです
20回投票!こんなに早くいくとは思いもしませんでしたありがとうございます。
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キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴?) (12月2日 18時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです!!続きも楽しみにしてます!(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2023年11月20日 17時