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蘭「ただいまー」
『おかえり。今日は早かったね』
後ろから感じる温もりに自然と口角が上がってしまう
けどその首に付いた赤い花をみると胸が苦しくなって、愛想笑いをして
それを隠すように蘭ちゃんの胸に抱き付けば受け入れてくれたようにあたたかい手で頭を撫で愛しいように見つめてくれる
同居を初めてはや数年、私たちは付き合ってもいないのに身体の関係を持ってしまった
けどそんな関係を持っても変わることなく恋人未満のまま、おまけに蘭ちゃんは私のものでもはないと遠回しにいっているかのように首筋に赤い花を咲かせて帰ることがしょっちゅうある。
それでも蘭ちゃんの横で笑ってそのことにふれない理由はなんとなくわかっている
蘭ちゃんは私のものじゃない
それは言われなくても知っていることだ。だから言えない。浮気だとかじゃないから我慢して蘭ちゃんの隣にいるしかない
『さきお風呂入りなよ』
ばれてないと思っている蘭ちゃんは悪気なく私にくっついてくるからそれがまた私が一番大切だと勘違いさせて苦しくさせる
冷めていく体温に寂しさは感じなかった。むしろ解放されたみたいで息がしやすかった
すっかり冷めきったご飯を温めなおしてテーブルに並べる。
並んだ料理は最初見たいにホカホカでどれも輝いてみえた
こんなホカホカの料理みたいに私達の関係も身体だけじゃなくて温かい愛でできていつまでもずっと続けばいいのにと黒く汚い感情が頭を埋め尽くす。
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キクラゲ(プロフ) - @じゅらさん» ありがとうございます〜♪いつも作品見に来ていただいてもう特大の感謝を送ります受け取ってください((((殴?) (12月2日 18時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 主さん、今回の作品も神過ぎです!!続きも楽しみにしてます!(*´μ`*) (12月2日 14時) (レス) id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2023年11月20日 17時