好きって言って【三途 春千夜】

22. ページ23

「え？」

驚くAに俺は続けて言葉を言う、


春千夜「だから怖かった。」

すぐに壊れそうな儚いお前を壊さないようにソッとふれて


無理にでも微笑んだ


怖かったんだ。怖がりだったんだ

お前のことが好きで好きで、しかたがなかった。


なのにうまく返事ができなかった。

返事をしたら、もう、妹として見れなくなるかもしれない俺のこの手でお前を壊すかもしれない｡


でも、いなくなってわかった。妹じゃなくても壊してしまってもそばにいてほしいって。
わがままかも知れないけど

それぐらい好きだった


だから、信じてほしい




『信じてる』


真剣な目で俺を見るその目が綺麗で

嘘な微笑みは、自然な微笑みに変わっていた

そう思うと急に恥ずかしくなってうまく目が合わせられない。


だせぇよな

でも、Aの求めてる言葉ぐらい自分でもわかる、


春千夜「…その、あー…好き…」


シンプルな言葉だったけど、

Aは俺をしっかりと見て、その言葉が伝わったように


泣く、


そんなAの頬にキスをする、



『お兄ちゃん、』

春千夜「ん？」


『大好き！！』


ニコッと笑って涙は消えて行く、


春千夜「ん、俺も」


今まで言われた言葉を返すみたいに

ひとつの言葉に気持ちを込めた

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