好きって言って【三途 春千夜】

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いつものようにお父さんからおつかいを頼まれた
家に帰ったら甘ったるい女の声が聞こえた
お母さんが留守だからって浮気して、
ズカズカと家に入る

「はっ？どういうことよ！私しかいないんでしょ？」


父と女の喧嘩見てて吐き気がする
でも私は関係無くない
女はさようなら！と言うと勢いよくドアをしめた
お父さんは私を見る

その瞬間頭が真っ白になった
いつもよりも強くて強烈な痛みが頭に感じる

「もううんざりだ殺してやる」


何度も何度も何度も殴っては蹴って
死ぬギリギリまでされた髪の毛をガシッと掴まれて

顔を地面に打ち付けられる
最後に包丁を持ってきて殺されそうだったもうだめだ

そう思った、
すると玄関から大きな音がして
見覚えのある子が入ってきた


『春くん…』

助けに来てくれた
私の弱いとこを全部唯一話せる春くん、
ただ背中をさすってるだけなのに安心する私の大好きな人だ


春千夜「おいジジイお前はもう終わりだよ」


春くんが包丁を持つ、やめて人殺しになっちゃう、

『警察を……』

助けなきゃ
手を伸ばしても届かないスマホを頑張って取ろうとしても
もうだめだった

クラッとして意識を手放した

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