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なんて思っていた間も、相手の出方を窺うくらいはしてたんだけど。なぜだかさっきまでの比じゃなく警戒されている。もしかして私が2階にいたの未だに気づいてないのかな。
まあ必要以上に警戒してくれるならそれはそれで。結果論だけど私の発動条件隠せてるみたいだし、障害物もまだ残ってる。多少なら遠距離戦も…
『＿＿ッ！！』
背後に感じた気配に咄嗟に「力学」を発動させるが、葵夜の反撃手段である障害物よりも速いスピードでそれは腕に巻きついた。
シャーという威嚇？音と共に、声が聞こえてくる。
「ずっと潜伏していた甲斐があったな、ダークシャドウ」
「よっしゃナイス常闇！！」
「まさに闇討ちってとこね常闇ちゃん。カッコいいわ」
次々と襲い掛かる脅威に一矢報いた、どころか不意をつけたことに歓喜の声をあげる。
「おいテメェら、なに気抜いてやがんだ」
「確かに腕は封じれたが、あれで無効化できるなら10対1にはなってねえぞ」
酷く冷めた声が気を引き締めろと言う。
体勢を立て直そうと少しの間後方にいた爆豪と轟には、ダークシャドウが姿を現してからの葵夜の動きがよく見えた。
違う。討ってなどいない。
あのとき、USJで脳無の動きを封じたと思った。そんなことはなかった。
同じような焦りが、恐怖が。あのとき最前線にいた二人は、今回後方にいた二人にだけは、目の前にいる人物が俯いたことに希望なんか見出せなかった。
『うん、君たちは踏みとどまってくれて良かったよ。これで全員揃って喜んでたら、このビルごと潰してるかもしれないからね』
抑揚のない声。まるで怒りを押し殺しているような、そんな喋り方だった。
そのままインカムへ手を伸ばす。
『ごめんなさい。加減できなくなりそうなので、今日はこれで終わりにしますね』
コスチュームを淡く光らせ、当然のようにダークシャドウの拘束から抜けた彼女の口は、拍子抜けするほど軽い終了を知らせた。
暖かかった黄金色が、冷え切ってこちらを見る。
なぜか、殺されると思った。
作者的歌ってほしい曲
Runaway/DEAN FUJIOKA
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ゆう(プロフ) - フォロー飛んできてびっくりしましたｗ ありがとうございます〜こちらこそお借りしますね！ (2021年12月27日 16時) (
レス) id: 19b41d948d (このIDを非表示/違反報告)
蒼紅 - ヒロトラフォローしました！。めっちゃ強いっすね！これからバンバン使わせてもらいます！ (2021年12月26日 23時) (レス) @page24 id: f726a3738a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年6月4日 1時
