飛行物体接近中 ページ19
「オイ耳女、この先にいんのか？」
「いや…そうではなさそうだけど…ごめん、ウチら以外から物音がしなさすぎてさ」
「同感だ。あのスピードでは各自気をつけてくれ、としか…」
渋い顔で報告する索敵チーム。
「いや、相性悪いのは最初からわかってる。できる限りのスピードでターゲットがある5階まで行くぞ」
轟の一言に誰も異論はなく、爆豪も索敵の邪魔になるのは不本意なのか比較的静かなままだった。(苛立ちはあるのか時折小さな爆破を起こしていたが)
「ねえ青山ちゃん、あなたの”個性”で飛んでくる前の障害物とか壊せないかしら」
ピコン、と効果音がつきそうな動作と共に提案する蛙吹。しかしそれに常闇が反論する。
「障害物が常に突き当たりに配置してあるとは思えん。数年前のVであれだけ使いこなしていた先生が、一直線にしか物を動かせない理由が無いんじゃないか？」
「あと僕のレーザー、動いてる物が速いと当てるの難しいんだよねっ 戦闘中に威嚇射撃とかならできるけど、道中は出番、無さそうかな！」
大仰な手振りとウインクで自分が力になれないことを表明する本人を見て、いつ飛んでくるか身構えて進まねばならない現状が解決するかと期待した数人(主に瀬呂)が気づかれない程度に肩を落とす。と、
ガンッ
硬い物同士がぶつかる音がした。顔の横を通り抜けようとしたドラム缶、前回見たときより二回りほど小さくなっている、を切島が「硬化」した腕で止めたことにより発生した金属音だった。
「マジかよ…サンキュな切島…」
若干引き気味に礼を返す。おう！と笑って応える切島は頼もしかった。
その後も度々襲い来る障害物を避けたり壊したり潰したりしながら、先行チームは5階へ辿り着いた。この時点で10分が経過している。
未だ葵夜の場所は特定できず、手札も読めないため迂闊に動けない先行チーム。
件の彼女は、5階の一番広い部屋でターゲットに反射する光を眺めていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お待たせしました。そろそろ近接戦闘に入ります(多分)。
ターゲットですが、作者はラジオメーターをイメージして書いています。「雑に扱えば割れるようにガラス製品で、色味が邪魔にならないもの」を考えた結果です。
置き方としては美術館にありそうな台座にラジオメーターが素で乗ってるのが近いかな。
もちろんラジオメーターそのものではないので別に日光当たっても中の羽回ったりしないです。
お気づきかもしれませんが切島結構好き。
作者的歌ってほしい曲
Runaway/DEAN FUJIOKA
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ゆう(プロフ) - フォロー飛んできてびっくりしましたｗ ありがとうございます〜こちらこそお借りしますね！ (2021年12月27日 16時) (
レス) id: 19b41d948d (このIDを非表示/違反報告)
蒼紅 - ヒロトラフォローしました！。めっちゃ強いっすね！これからバンバン使わせてもらいます！ (2021年12月26日 23時) (レス) @page24 id: f726a3738a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年6月4日 1時
