懐かしい控え室。 ページ50
第３スタジオ入り口 と書かれた
分厚い鉄の扉は開け放たれていて
そこを真っ直ぐに歩くと
右手にエレベーターがある。
それを通り過ぎると
両サイドに並ぶ、控え室の扉たち
３つ目の右側のドアを通りすぎようとした時
懐かしい記憶が蘇る・・・
ここ だった。
私たち、最初は３人一緒の控え室で
なんか、緊張しながら
狭い部屋で
ずっと一緒に居た。
そっと、ドアを撫でるように手を当てた。
あれから、いろんな事があったよね
私達は・・・
私が祐君を好きになって
それをこっそり見守ってくれてた健人君
それから
この映画がどんどん話題になって
私の名も売れて
３人バラバラの控え室になって
大きな控え室で居心地がいいのに
あれからずっと
居場所が無くて
祐君が週刊誌に撮られて
それを知ってでも毎日励ましてくれた健人君
撮影中の空き時間はほとんど控え室にいない祐君
何考えてるのかも、わからなくなった。
それからすぐに、私と健人君は
ファンの子に隠し撮りされて
私たちは、会うことさえ許されなくなったね。
私が祐君を好きにならなかったら
健人君が私を好きにならなかったら
今も３人で仲良くしてたのかな？
周りの人にこんなに気をつかわせなくてよかったのかな
今・・・・
何言ったって。
遅いよね
健人君に何言ったって
言い訳にしかならない。
そっとドアに添えた手を離して
廊下を後にした。
私の控え室に向かうため２階に降りる。
同じビルとは思えないくらい
２階って
サビれてるw
学校の体育館みたいに
ペンキが剥がれた重い鉄扉を開けると
黄ばんだ壁が続く長い廊下の先に
ロビーがある。
ロビーに腰をかけてる１人の男性が
耳にイヤホンをつけたまま
足を組んで
台本？を読んでる・・・
その横を通りすぎると
見えるドア
［ 堂下A様 控え室
２Fロビー前］
とデカデカと書かれてる。
「A？おはよ。」
って呼ばれて振り返る。
さっきイヤホンをつけたまま
座ってた・・・・・
「風磨君？だったの？
気づかなかったw おはよ！！」
風「何？
その泣きそうな顔w」
「あ、え？そう・・・？」
風「なんかあった？」
「何も...ないよ。
あれから、何も。」
風「あー。何もなくて逆に。パターンね。」
あれから祐君とも健人君とも
何も変わってなくて、逆に私は
何か変わる事を
確かに、待ってたかもしれない。
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まゆみ(プロフ) - 更新めっちゃ楽しみにしてますー！ (2017年5月17日 5時) (
レス) id: bebb0c2e06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - すごくいい展開ですね！！本当に楽しいです。応援してます！！！続き、頑張ってください！！ (2017年4月13日 18時) (レス) id: d19945a1ca (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - ありす。さん» ありすさん、ありがとうございます！健人君派ですか？？ 頑張って更新するのでゆっくり読んでって欲しいです！ (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - クッキーさん» 本当に嬉しいお言葉・・・ありがとうございます！これからも頑張って更新しますね！！ (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
ありす。(プロフ) - この作品ほんとに大好きです！！ もう、このお話みたいに映画化とかしちゃえばいいのになっておもいます笑 占ツクのなかで一番好きです！これからも楽しみにしてます！！ (2017年4月7日 12時) (レス) id: e8a2008b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dholic | 作成日時：2017年3月4日 4時
