そして、妄想は現実になった。第8章

［　ー第３スタジオ　入り口ー　］ ページ41

［ ー第３スタジオ 入り口ー ］




まずは声の大きい監督が
私を迎え入れる。




監督〔 はいAおはよー？


今日、朝からお疲れ！ごめんね！〕




監督は、あの無茶なPRに付き合ってくれる私達を
いつも気遣ってくれる。


でも、本当は私が監督に助けてもらったんだ。



「おはようございます！今日もありがとうございました」





監督〔可愛かったよ！

健人も、かっこよかった！〕





監督席の周りに置いてる椅子に座ったままの健人君は
ちょっと照れ笑いした。





監督〔健人は、狙ってるのか ただ上手いのか・・・

ファンを妬かせるプロだねw〕




健『いや、そんな事ないですよw

普通にしてるだけです』



監督〔 普通に できるからなー、お前は。


やっぱ好きだ、お前のそういうとこ。w〕



「告白w...」




監督〔ま、でも見てるとドキドキするかなー？お前たちは、演技じゃなくてリアルすぎてw〕



健『w...辞めてくださいよ。』



監督〔はいはい。


まあ、いいよ？俺が欲しかった映像全部くれるから！〕




監督は歩き出しセットを組み立てるスタッフへ最終確認の指示を出した。






監督〔Aちょっとー、

ここに立ってみてー？〕




指示された場所に立ち
カメラが仮で回されたり
ライトの配置を変えられたりする。




監督〔じゃ、撮ってみよっかなー？〕






静まり返ったスタジオの
蛍光灯が消され


2日ぶりの撮影再開に
少しだけいつもより緊張しながら

カメラが回り

撮影が始まった。






__________________________



勝「今日帰ったら、話してみれば？」



私を心配した勝利くんは


事務所の裏の階段で


そう言ってくれた。


今日は、話したい事がある  



「健人くん？

ちょっと話したいんだけど」




・・・・




「健人くーん！おかえり？

ちょっと話しない？
ほら、久しぶりに！」




・・・・



「あのー、


話したいんだけど。」




まだ誰もいない家に帰って
健人君が帰って来てからの
練習をするw

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