言っちゃっていい？ ページ37
突然健人君は
私に回した腕にギュッて力を入れて
唇を耳元に寄せた。
一気に耳がジーンと熱くなるのが分かる
するとみんなの悲鳴に似た歓声でかき消されるように
誰にも聞こえない声で言った
健『 ねぇ、言っちゃっていい？
役 以外でも お前の事愛してるって。みんなに』
私はこの状況でのその発言にドキッとして
動けなくなった。
だけど、照れ笑いが抑えきれず
口を押さえながらクスって笑った。
それを見てたみんなが 余計に騒いだ
ーえ！！何！？聞こえない〜！ー
ーヤバイ！まじ可愛い！ー
ー健人〜こっち見て！ー
健『じゃー！撮影に入るのでー』
と手を振りながら私の手を引いて入り口へと向かう
私は、左右を囲む皆様にペコっと
お辞儀をしながら進む。
また歓声が飛び交う道を一気に進む
監督率いるスタッフチームは先に
スタジオに入った様子。
-健人君Aちゃん！最後にこっち見て〜！！-
-Aちゃん〜！映画初日絶対見るから！-
私達は警備スタッフ4人に囲まれ
歓声に応えるように笑顔のまま
スタジオのビル内に何とか入った。
〔あー！良かった〜、辿り着いてくれた。
Aさん！おはようございます。〕
最初にそう言って私を迎え入れてくれたのは
有村さんだった。
ずっと毎日彼を見てるけど
今日初めて、こんなに人間らしい表情の
有村さんを見た
裏通路から繋がる細い廊下を歩く道中も
健人君は私の手を離さなかった。
有〔控え室に向かいましょう。〕
二階、ロビー前の私の控え室へと向かう
外が大騒ぎだった事が嘘のように
早朝、とても静かなロビー。
2階ロビー前
堂下A 様
の張り紙が少しだけ懐かしく思った。
有〔スタジオに皆さん向かわれてますので...私が、〕
健『お願い。一瞬、2人にさせて！5分！
誰も入れないでね』
超早口でそう言うと有村さんの返事も待たずに
健人君は私の手を強く引いて控え室に
入ってすぐに鍵を閉めた。
「ぇっ・・・何言っ...
マズくない？」
そう言う私の手から花束を取って机に置いた。
私を押し倒す様に突然強く抱きしめて
健『 2日分ギューってして？』
「ちょっ！健人君？」
健『だって、やっと会えたんだもん。』
そんな甘い声で囁かれると
体がとろけそうになる。
そう、私は健人君に抱かれたあの日から
”俺から離れられない体”になった。
「、、、そうだね。
全然会ってなく感じたかも。」
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まゆみ(プロフ) - 更新めっちゃ楽しみにしてますー！ (2017年5月17日 5時) (
レス) id: bebb0c2e06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - すごくいい展開ですね！！本当に楽しいです。応援してます！！！続き、頑張ってください！！ (2017年4月13日 18時) (レス) id: d19945a1ca (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - ありす。さん» ありすさん、ありがとうございます！健人君派ですか？？ 頑張って更新するのでゆっくり読んでって欲しいです！ (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - クッキーさん» 本当に嬉しいお言葉・・・ありがとうございます！これからも頑張って更新しますね！！ (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
ありす。(プロフ) - この作品ほんとに大好きです！！ もう、このお話みたいに映画化とかしちゃえばいいのになっておもいます笑 占ツクのなかで一番好きです！これからも楽しみにしてます！！ (2017年4月7日 12時) (レス) id: e8a2008b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dholic | 作成日時：2017年3月4日 4時
