好きにしてって...言われたもん。 ページ1
祐『 呼んだ?』
私は心臓が飛び出る程
ドキドキが 止まらなかった。
セリフも立ち位置も何も無い
このシチュエーションは
リアルに 1番近い状況で
今の私達は何を話せばいいか なんて
分かんなかった。
私に強く抱きつく祐君の腕を掴んだ
「ゆ...ぅ くん・・・
ここで、それは。ヤバイよ。」
恥ずかしさと このゲリラ感への緊張で
私は少し手が震えてた
私の震える手を 祐君は 握って
耳元で透き通るような小声で言った
祐『だって、好きにしてって言われたもん。
監督に。』
祐君が離れない。
「わかった。
わかったから...」
って言うとさらに
わざとらしく、苦しいくらいに抱きしめて来る
「もぉ!祐君!わかったからw!
ヤバイって!w」
祐君の子供みたいな行動に なんだか笑えた。
「ちょっ、え?ハグ長くないw?
もお!離してよw」
祐『むーーりっ!ははっw』
イタズラ好きの少年のように笑う祐君の声が
すっごく 懐かしく 思えた。
ー もちろん、役に入り込んだ状態で ー
監督が言った一言を 私は思い出した。
突然、私の中の何かのスイッチが切り替わったように
大人しくなる。
祐君の腕の中でクルっと後ろに振り返って
久々に、こんな近くで 祐君の顔を見た。
綺麗な瞳に白い肌
そう、プライベートではよく
黒いメガネをかけてる。
小さくクロムハーツのマークが入った、
祐君のお気に入りメガネ。
メガネ越しにクシャって笑う顔は
2人で居た頃によく、私に見せた笑顔と同じだった。
そのまま私も祐君に強く抱き付いた
「ねーぇ?ゆーくんっ?」
ってあの頃のように
目を見つめて言ってみた。
私の行動に、祐君は驚いてた
私は、知ってるんだ。
祐君は、こういう時にすぐ照れちゃう事を...
クシャって笑った笑顔は少しだけ頰が赤くなり
目が泳いだように下を向く。
祐『 な..に?』
「恥ずかしーのー?」って
頰を触って言ってみる
監督に言われた一言を思い出した私は、
たちまちスイッチが入りとっても堂々としていた。
祐『 は?お前、そんなキャラだったw?』
「だって、好きにしてって言われたもん♡
監督に。」
さっき祐君が言ったばかりの言葉を返した。
祐君は呆れたように笑った
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まゆみ(プロフ) - 更新めっちゃ楽しみにしてますー! (2017年5月17日 5時) (レス) id: bebb0c2e06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - すごくいい展開ですね!!本当に楽しいです。応援してます!!!続き、頑張ってください!! (2017年4月13日 18時) (レス) id: d19945a1ca (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - ありす。さん» ありすさん、ありがとうございます!健人君派ですか?? 頑張って更新するのでゆっくり読んでって欲しいです! (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - クッキーさん» 本当に嬉しいお言葉・・・ありがとうございます!これからも頑張って更新しますね!! (2017年4月7日 21時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
ありす。(プロフ) - この作品ほんとに大好きです!! もう、このお話みたいに映画化とかしちゃえばいいのになっておもいます笑 占ツクのなかで一番好きです!これからも楽しみにしてます!! (2017年4月7日 12時) (レス) id: e8a2008b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dholic | 作成日時:2017年3月4日 4時