偶然。 ページ36
- 出てって
でも、手越君の所には行かないで -
健人君の悲しみに似た冷たい言葉が
頭の中をグルグル駆け巡り
それは今まで隣にいても
完全スルーされていた事を考えると
私にとってはすごく嬉しい言葉だった。
常にスタジオの中に缶詰状態の
今の私からすれば
この広いスタジオは
ひとつの世界のようだった
窓から差し込む光・・・
慌てて走って通り過ぎてくスタッフさん・・・
控室が並ぶ廊下の角には
充実したケータリングに差し入れが沢山並んでて
でも、もうすぐこの世界も終わっちゃう。
広い廊下を歩いていると
奥の方から
やって来た・・・
下を向き、スマホをいじってる
深くフードをかぶってても
私には1秒もたたないうちに 分かる
手越祐也の存在に
気付かなかった事なんて、無い
そして、目が合って
祐君は、私に微笑んで言った
祐『今日、やりすぎたかな笑』
私は、しばらく返す言葉が無くて
「あ・・・朝の撮影のこと？」
と、とぼけてみた。
祐『そだよ。 』と表情ひとつ変えずに言う
「・・・でも、っか、監督は褒めてた、、よ？」
ちょっと恥ずかしくなって
戸惑った。
祐『てか、見て！？超かわいくない♡？
早く会いたいんだけど〜！』
といってスマホの画面に映った
祐君の愛犬を見せて来た
「うん(^^)とても可愛いね！」
祐『撮影始まってから
スケジュール鬼だからずっと預けてんだよ
早く会いたー』
と、祐君は珍しいテンションだった
そして、思った。
預けてるって誰に？
でも、聞けない
え けど聞きたい。
「ずっと会ってないの？」
祐『いや、時々会いに行くけど
家帰った時に居ないのは寂しいよ』
...時々会いに行くって
それ多分彼女の家じゃない？
とか色々思ったけど
今更私が詮索する事じゃない。
そんな権利も、もう無い
祐君はじっとこっちを見てた
何か言いたそうで
でも、何を聞かれるのか怖くて
目をそらしたら
祐『あのね、A?』
キョトンとした表情で言われたら
背筋がピーンと伸びた
「えっ、何？」
祐『 愛犬に会いたいとか、
今日やりすぎたかな？とか
どうでも、良くて。』
は？え。何か重要な事を言う感じじゃない？
緊張ヤバイんだけど。
てか、顔美しすぎるよ
さっきから思ってたけど距離近いし
完全距離感ミスったわ。
祐『あのさ、』
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K(プロフ) - 更新ありがとうございます！！最後まで祐くんと結ばれる事を願ってます、、、！！！ (2019年11月23日 4時) (
レス) id: 19beb64fce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 健人くんと最後は幸せになって欲しいです (2019年10月26日 9時) (レス) id: 7cad5fa4be (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - パンナさん» 長らく読んで頂きありがとうございます(^^)ラストまで更新出来るように頑張りますね^_^ (2019年10月15日 2時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
パンナ - 久しぶりの更新毎日待ってました！手越くんと幸せになって欲しいと今でも思っていますが、更新楽しみにしていますw (2019年10月14日 12時) (レス) id: e053db6158 (このIDを非表示/違反報告)
machabon2(プロフ) - 健人派 と打ったつもりが… (2019年5月6日 23時) (レス) id: 1c8dd92f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dholic | 作成日時：2018年4月5日 5時
