分かんないよ。 ページ31
「健人君と、話がしたいだけ」
そう。私は、ただ
健人君と普通に話がしたい
ただそれだけなんだよ・・・
冷たく張り詰めたような
表情が少し溶けてきた
「健人君？」
健『ん？』
「これ、あげる。
健人君にだけ、あげる。」
健『何それ？』
やっと目が合った・・・
はいって渡したら
よく見て
健『ありがと。』
って低い声で言って
すぐ机に置いた。
自分から隣に座っといて
言う事じゃないけど
今すっごく緊張してる
私は健人君の顔を見れなくて
ずっと健人君の細くて白い
手元をチラ見してた
沈黙を破った健人君が
フって鼻で笑った
健『何？』
冷たい言葉が 乾いた空気の中
響いた。
・・・用事が無いと来ちゃダメなんだ・・・
そう考えると一気に自信がなくなる
「＿＿この前の、質問 覚えてる？」
健『え？なんか言ってたっけ？』
もう一度 口に出すのも
恥ずかしいくらいの言葉・・・
「私が、、健人君の為に
出来る事。。なに？ かな？ って・・・」
って勇気を出して言ったのに
健人君は あの冷たい目で
ずーっと下を見たまま
健『 あのさ、』
怖い・・・・
「ん？」
健『あの、
前にも言ったよね？
俺の事で悩むの辞めてくれない？って』
「あ、、、うん。 言ったね」
胸が、とても締め付けられるように
痛くて
それは失恋した時のような
チクチクした痛みだった・・・
健『 なんで 分かんないの？ 』
怖すぎて言葉を失った
呆れたような健人君の目は
正直、うざそうだった
これが最後でもいい
近くに居るのに話せない事が
どんなに辛いか知ってるから
「分かんない。
全然分かんないよ。」
健『は？』
「優しくしたり、キスしたり
辛い時いつも一緒に居てくれたのに
突然、うざそうに避けたりして・・・
健人君の事が
わたし、 ＿＿＿分かんないよ。」
思いっきり感情をぶつけた私は
ふと我に返って
健人君を見た
鋭い目でこっちを見てるのに
瞳の奥はとても
寂しそうだった。
突然健人君は力強く
私の手首を掴んで
両手を後ろに回した
「えっ、っちょっと・・」
だんだん顔が近づいてきて
熱い吐息が漏れる・・・
健人君の唇を近くに感じるだけで
体が反応しそうになる
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K(プロフ) - 更新ありがとうございます！！最後まで祐くんと結ばれる事を願ってます、、、！！！ (2019年11月23日 4時) (
レス) id: 19beb64fce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 健人くんと最後は幸せになって欲しいです (2019年10月26日 9時) (レス) id: 7cad5fa4be (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ。(プロフ) - パンナさん» 長らく読んで頂きありがとうございます(^^)ラストまで更新出来るように頑張りますね^_^ (2019年10月15日 2時) (レス) id: beed4f413b (このIDを非表示/違反報告)
パンナ - 久しぶりの更新毎日待ってました！手越くんと幸せになって欲しいと今でも思っていますが、更新楽しみにしていますw (2019年10月14日 12時) (レス) id: e053db6158 (このIDを非表示/違反報告)
machabon2(プロフ) - 健人派 と打ったつもりが… (2019年5月6日 23時) (レス) id: 1c8dd92f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dholic | 作成日時：2018年4月5日 5時
