40 合宿 ページ42
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そして、現在。合宿初日。
通常通り学校の授業と部活を終え、合宿用施設へと移動。
「1日中、むさ苦しい連中と顔付き合わせて何が楽しいのさ」
興奮している日向に月島が尽かさず突っ込み、それを田中と西谷が拾い騒がしくする。
「「半径500m以内に潔子さんとAさんがいる空間はむさ苦しくねえんだよ!!」」
「清水もAも用事終わったら帰っちゃうよ、いつもそうじゃん」
スガの正論パンチに2人は地面へと倒れた。
「まあ、いてほしいお前らの気持ちもわかるけどな」
「「スガさん!!」」
今度は涙を流しながらスガを拝める。忙しない2人である。その光景をひと通り見たあと、スガを追いかけた。
「スガ!」
「おーAお疲れ!」
「お疲れ様!あのね、さっきの話聞いちゃって」
「おう、田中たちがごめんな?」
「ううん、一応先生に言ってあるからご飯の時に言われると思うけど、私今年は泊まるよ!」
「え?マジで?……よく及川が許したな」
「それは言わないで。……3日かかったから」
*
3日ほど前の話。
「GWの合宿、今年は泊まるからねー」
「え!?なんで??去年も一昨年も帰ってきてくれたじゃん」
「今年は最後だし、泊まれば朝早くから遅くまでサポート出来るでしょう?」
「俺以外の他の男と1つ屋根の下ってことだよ?分かってる?襲われちゃうよ!!!」
「そんな人いないから。それに今年はちゃんと徹が彼氏って言ってあるんだから」
「……え、まあ、そうなんだけど」
「ニヤニヤしないで!」
「だって嬉しいんだもん!」
「だから今年はお願い」
「………だめ!やっぱり心配!」
ほぼ同じやりとりを約3日間した。毎回よいしょする言葉は違うが、最終的に欠かさず連絡する事とあとは1日願いを聞くということで、渋々許可を得た。
前日の夜には、男とはどういう生き物かとか、合宿での私がしてはいけない事など、色んなことを教えられた。必ず守るように口酸っぱく言われたのも思い出すだけで疲れる。
「うん、何かお疲れ」
「ありがとう」
「でもそうかあ!…A居てくれたら嬉しいって思ってたんだよ!でも、無理すんなよ!」
流石はエンジェルスマイル菅原孝支。
疲れが全部飛んでいくようだ。
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ゆう(プロフ) - つーぼさん» コメントありがとうございます!!予想大正解です!これからも色々予想しながら楽しんでもらえるように頑張って書いていきます! (2020年8月12日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - この展開好きすぎる私予想が着いた1年間東京にいた私は音駒の誰かと知り合いです。的なやつぅ?! (2020年8月12日 8時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!楽しんでいただけるようなお話書けるように頑張ります! (2020年8月11日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 更新楽しみにしてます、!! (2020年8月11日 15時) (レス) id: 807814b20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一樺さん» わあ!嬉しい!!ありがとうございます! (2020年8月11日 13時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2020年8月2日 23時