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さっきから探しているけれど、
どうしても彼の姿が見当たらない。
コソッ
「例のAの彼氏どのひと？」
「それがいないんだよね」
他のメンバーに聞こえないように小さい声で話す。
昨日、徹は家に来なかった。
「今日はこのまま家に帰るね！」
とメッセージが送られてきており、その後にも
「明日手加減なしでいくから」
と続けて送られていたのでいるはずなのだけれど。
*
１セット目。日向は緊張によりいつも通りのプレーが出来ていなかった。
他の人にあがったボールを追いかけたり、つまずきネットへ直撃などなど。
【24-13】で迎えた烏野サーブのターン。
よりによって、このタイミングで日向のサーブだった。
結果は、笛の音に驚きその反動でサーブを打つ。
打たれたサーブはそのまま真っ直ぐと"影山の後頭部"へ打ち放たれたのであった。
やばい、影山が、キレる！
誰もがそう思ったであろう。
そうしてコートにいる全員、影山を止める者がいないまま、無言の時間が過ぎていく。
「潔子、私フォローいってくるね」
このままの空気ではだめだ。なんとか変えないと。
それだけの思いでコートへと走りかけたその時。
ぶあーっはっはっは！！！！
「へ？」
月島と田中の大爆笑。
なにも言わない影山を月島がさらに煽っていく。
「ちょ、ちょっと、やめなさい！」
「煽るのもダメだっつーの！」
スガと一緒に止めるも、止まらない笑い声。
だが、影山は何もいわずにのらりくらりと日向のもとへ…
「あっオイ、影山！」
大地が止めるのも関係なしに近づいていく。
「お前さ、一体何にそんなビビってんの？
相手がデカイこと？初めての練習試合だから？
俺の後頭部以上にサーブをぶち込む以上に怖いことって、何？」
「ーー…トクニ、オモイアタリマセン」
「じゃあもう緊張することないよなあ？
もうやっちまったもんなあ？
それじゃあ、とっとと通常運転に切り替えろバカヤロー！」
影山からのお説教は終わり、次は田中へと続く。
「お前が下手くそなことなんか、わかりきってることだろうが！
わかってて入れてんだろ、大地さんは！」
「いいから余計な心配するんじゃねえ！
ネットのこっち側に居る全員、もれなく味方なんだよ！わかったか！！」
誰も止められないと思っていた空気を一掃したのは、他でもない田中だった。
日向の顔色も戻ったようで、これからが勝負の第２セット。
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ゆう(プロフ) - つーぼさん» コメントありがとうございます！！予想大正解です！これからも色々予想しながら楽しんでもらえるように頑張って書いていきます！ (2020年8月12日 17時) (
レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - この展開好きすぎる私予想が着いた1年間東京にいた私は音駒の誰かと知り合いです。的なやつぅ？！ (2020年8月12日 8時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！！楽しんでいただけるようなお話書けるように頑張ります！ (2020年8月11日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 更新楽しみにしてます、！！ (2020年8月11日 15時) (レス) id: 807814b20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一樺さん» わあ！嬉しい！！ありがとうございます！ (2020年8月11日 13時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年8月2日 23時
