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急いで家に帰ると窓から灯りが漏れていた。
きっと徹がもう来ているのだろう。


ただいまと声をかけると玄関まで出て抱きついてくる大型犬。


「おかえりー!Aちゃん!」


んーっと唐突にキスをされた。
帰ってすぐの口付けは久しぶりで驚いた。


「手洗っておいで。終わってから話をしようか」


先に部屋行ってるねと私を離していった。


「さて、本題へと入ります」


私達は今、互いにソファにも座らず、床へ2人で正座をしている。


「あの爽やか君とはどういうご関係で?」


え?そこ?付き合っていることを言った経緯についてじゃなくて?……そこ?


「爽やか?あー、スガ?
同じクラスで同じ部活の副主将です。
部員とマネージャー、それ以上でもそれ以下でもありません。」


とりあえず真面目にきちんと答える。


「なんで隠れたの?」

「嫌な予感しかしなかったから」

「俺どんだけ傷ついたか分かる!?」

「知らないよー…それよりあれは何かしら?」


傷ついたとかそんなのは知らない。それより聞きたいことがある。本題はこっちでしょ。


「もう我慢するのやめました」

「私何も聞いてない」

「Aはいつもはぐらかすじゃん」

「でも徹、私が大丈夫になるまで待つっていった」

「……それはごめん」


この前も言われた通り、彼女がいない嘘をつくのも、自分が側にいられない彼女に男が寄るのも耐えられないとのこと。
側にいられないのだから、彼氏がいるということで少しの男避けになるとも。


「それで、強行突破と」

「ごめん。
あと、俺今告白されても彼女いるって断ってる」


それも初耳。お互いに告白されたことを報告したりはしないけど、やっぱりモテるんだと少しモヤモヤした。


「ちゃんと守るから、何かあったら言って?
だからAにもこれからは彼氏いるって言ってほしい」


ここまで真剣な目で言われたら何もいえないし、否定も出来ないではないか。


「……わかった」


私が肯定の言葉を述べると彼は嬉しそうに笑った。
ああ、この笑顔が見られるならもっと早くから勇気を出していればよかった。


そしてそのまま彼に抱きしめられ、甘い言葉をずっと囁かれ、流石に恥ずかしくなってきたので逃げた。


「ご、ご飯つくるから、お風呂、入っておいでよ」

「真っ赤な顔して可愛い。久しぶりに一緒に入る?」

「入りません!」



話し合いはこれにて終わり。
これからの生活が少しだけ変わります。


如月A、彼氏がいます。

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ゆう(プロフ) - つーぼさん» コメントありがとうございます!!予想大正解です!これからも色々予想しながら楽しんでもらえるように頑張って書いていきます! (2020年8月12日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - この展開好きすぎる私予想が着いた1年間東京にいた私は音駒の誰かと知り合いです。的なやつぅ?! (2020年8月12日 8時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!楽しんでいただけるようなお話書けるように頑張ります! (2020年8月11日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 更新楽しみにしてます、!! (2020年8月11日 15時) (レス) id: 807814b20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一樺さん» わあ!嬉しい!!ありがとうございます! (2020年8月11日 13時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2020年8月2日 23時

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