〜俺らの世話係〜 Twin Tower【3】

焼き鳥。 ページ22

*


ヒロキと再会し、
ご飯を食べようと提案され
行き着いた先は焼き鳥屋さん。

自家製のタレが評判でいつも
いつも常連のお客さんで賑わっている。


付き合っていた頃から来ていた場所で
私にとって思い出深い店だ。




「どうぞ。」

『ありがとう。』



お店の引き扉を率先して開けてくれる
ヒロキに少しドキドキしながら
懐かしい匂いがする暖簾をくぐる。




「へい！らっしゃい！！」

「２人なんですけど、いいですか？」

「今 テーブルしか
空いてないんだけどいい？」

「あ、全然構いませんよ。」

「2名さん、テーブル席お通しでーす！」

「A、どうぞ。」

『あっ、うんっ』




店員さんに通された席は
証明が少し暗めの落ち着いた個室。




「久々だね、ここも。」

『雰囲気もあまり変わってないね。』

「あ、でもメニューは少し変わってるよ。」

『えーほんとー？』




ひとつのメニュー表を顔を近づけて見合う。

それにドキドキしたのは秘密。





「何食べる？あ、お酒飲む？」

『うん！飲みたい！』

「俺も飲もうかな〜。」





なんて会話をしながら
ファーストドリンクと料理を注文。


料理を頼む姿も全然変わらない。






こんな人に恋をしていた私は


何だか心がくすぐったくて


どこか温かくなる感じがした。





*

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