恐怖の電話 ページ16
*
どれくらいの時間が過ぎただろうか。
大きい2人に挟まれて熟睡していると、
ベッドの上に置いてある携帯が
鈍い振動を響かせた。
流星さんのかな？それとも望くんの？
仕事の件だったらどうしよう。
それだったら確認した方がいいよね。
そう考えるとパチッと目が覚めて
暗闇の中振動している携帯を手探る。
しかし、2人の携帯ではない。
振動していたのは私の携帯だった。
『こんな夜遅くに誰よー…』
寝起きの私は自分の携帯に手を伸ばし
電話番号を見ずに通話ボタンをタップした。
『もしもし？』
“A、起きてたんだな”
アイツからの電話だった。
寝ぼけ眼は一気に覚め背筋がゾクゾクする。
“A、明日 夕方に
いつも会ってた公園に
来て欲しいんだけど”
『な、んで』
“久々に会わね？
お前に金も返さなきゃだし”
『えっ？』
意外な返答だった。
金貸せ、かと思ってたのに。
昼の返答とは違って、思わず固まる。
“ねぇ、A？それでいい？”
『あっ、う、うん。いいよ』
“ありがとう。じゃ、おやすみ”
『うん、おやすみ』
通話を終えて、胸に手を当てる。
昼みたいな変な鼓動は起こらなかった。
そして、昼とは違い、
ヒロキの声が優しく聞こえた気がした。
電話してから、
いろいろと考え直してくれたのかな？
そう考えてみると、付き合ってた頃みたいに
何だか嬉しくなって心が温かくなった。
『よし…もっかい寝よーっと…』
大きく伸びをして、
白いシーツの海へ滑り込む。
大きな2人に挟まれながら。
また夢の世界に飛び出した。
*
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Ryi(プロフ) - 就活頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2016年6月17日 19時) (
レス) id: a4ef827134 (このIDを非表示/違反報告)
NSY3Kiss(プロフ) - もう続きないんですか？ (2016年6月13日 10時) (レス) id: d22243118e (このIDを非表示/違反報告)
TWIN tower☆(プロフ) - 待ってましたぁぁぁぁぁぁぁ！更新頑張って下さい！！ (2016年5月26日 12時) (レス) id: 7d1013a7d4 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 面白いです。更新頑張ってください。 (2016年3月3日 0時) (レス) id: 1880adfe1e (このIDを非表示/違反報告)
にじいろ - 作品とっても面白いです^^更新楽しみにしてます♪頑張ってください (2016年2月17日 18時) (レス) id: eeff48d4ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆみつ。 | 作成日時：2015年10月25日 19時
