〜俺らの世話係〜 Twin Tower【3】

隠し事？ ページ2

*

〜流星side〜



扉を開け、玄関に入った瞬間
俺らより遥かに小さいAに
抱きしめられた。



『おかえりっ…！2人ともっ』

「お、おん。ただいま、A」

「何やAさん大胆やな？」



Aの背中をさすりながら
口角を上げてにやついている望。

分かりやすすぎやろ。笑



でも、急に抱きしめてお迎えは…
何かあったんやな。絶対に。




「A〜、今日の夕飯何や〜？」

『あ…まだ作ってないや。
望くん何食べたい？』

「え！？ホンマ！？
俺ねー、今日はハンバーグ食べたい。
あと味噌汁！朝飲めへんかったから」

『ん、分かった。
手洗いうがいしておいでね？』




玄関で抱きしめられたまま、
会話をしている2人。


望はキャッキャッと嬉しそうだが、
Aの笑顔が引きつっているようだ。



「なぁ、A『あ、準備しなきゃ！』


俺の言葉を遮るように
抱きしめていた腕を解放し、
パタパタと小走りでキッチンへ駆けていく。




ほらな、やっぱり隠しとる。



俺の目ェ見てくれへんかったし。

なんせ、いつものAと
違ったように見えた。



A、お前は何を隠しとるんや？

ハンバーグは炭の味→←誓約違反。

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