〜俺らの世話係〜 Twin Tower【3】

誓約違反。 ページ1

*


電話があってから、
何もやる気が起きない。


ソファに寝転がり、
どれくらいの時間が過ぎたのだろう。


沈む夕日が部屋を照らす。

日が沈むにつれ、風が冷たくなり
ベランダの窓を閉めようとした時、
ピーンポーンとインターホンが鳴った。




ドクンッ。


先程の気持ち悪い胸の高鳴りが始まった。




もし、あいつだったらどうしよう。

会って何を話せばいいの？




そんな事を考えてしまい、
体が玄関に向かう事を拒んでしまう。



ピーンポーン。



2回目のインターホンでカメラを覗くと、
いつもの2人の姿があった。



すぐに玄関に向かい、
施錠していた扉をガチャリと開ける。




「A！ただいま！」

「でっかいの2人 帰ったで」



目を合わせて挨拶してくれる2人が
とても愛しく感じて、
玄関先でギュウッと抱きしめた。





誓約、破っちゃった。

隠し事？→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す