東方少女と異世界の門番、大海賊時代を生きる！弐

七十話[I　ｗａｎｔ　Ｙｏｕ　ｗａｎｔ]霧雨煙雨→庭主ゆゆし ページ41

[リンリンや、ちょっと話そうぞ〜]

手をひらり、と振って入った先は癇癪を起こしたリンリン。
…図ったなカタクリ。

[何が食いてぇんだ？]

リ「クロカンブッシュ…」

此方を睨みながらも答えた彼女にクロカンブッシュを渡す。
暴れられたら困るのは私だけじゃないからな。
幸せそう笑ったリンリンに安堵の溜息を吐いてはジト目でカタクリを見ると

「お前ならやってくれると思った」

と楽しそうに笑った。…ま、いっか(ちょろい)

リ「…ンで、何しに来たんだい？」

腹を落ち着かせたリンリンが私の方を見て私の名前を呼ぶ。
その顔は嬉しそうで、私も顔を少しだけ明るくする。

[久し振りだな、今日はリンリンに忠告があって来たんだ。]

久し振りだ、と言っても私にとっては一瞬のような時間だったが、一応は人間的な挨拶をする。
リンリン達にとって、私と会うのは二十年ぶりだからな。

リ「あぁ、久し振りだなぁ。積もる話もあるが、先に忠告とやらを聞こうじゃないか…」

私の真剣な表情で何かを察したようにそう述べる。
私はゆっくりと息を吐いてからこう述べた。

[ヴィンスモークに関わるな。]

リ「…何でもお見通し…ってことかい」

リンリンは少しばかり怒ったような表情を浮かべそう述べる。

[私の親友の弟の船に、ヴィンスモークの逸れ…サンジが居た筈だね。アイツを救うために、現れるよ。…麦わらは。]

暗いような表情浮かべてはリンリンの顔を見る。
少しだけ面倒くさそうな顔をしては頭にはケーキの事を考える。

リ「…じゃあお前、ヴィンスモークの戦力はどうするんだい？」

少し間を置いてから上記を述べる。
その言葉にゆっくりと溜息にも似た吐息を吐いては一つ、案を述べた。

[仲良くなれば軍事力くらい分けて貰えるだろ]

リンリンは真顔で、カタクリは呆れたような顔で「は？」と問う。
ナイスシンクロ、流石親子←

リ「…まぁ、お前が仲介するなら考ｅ(([いいぞ] 本当かい！？」

…まぁ、こんな感じで落ち着かせたってわけだ。←

こんな事で危機を免れられるならそれでもいいか…なんて。

特別編[これはヤベェ。マジ記念。]→←六十九話『約束』

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