136.チームネクスト ページ36
・
最後は、ネクストの出番だ。
SNSも好調で、ダンスにも定評のあるネクストに、観客の期待も高まっている。
シナリオでも、ネクストは仲良し3人組の役だった。
Aの立ち位置と、ネクストの間には1枚の壁を模した物が置かれていた。
教室の中にいるネクストと、外で話を聞いてしまうA。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海司「なあ、Aさんって好きな人いんのかな?」
光輝「お前、本当そればっかだな。」
海司「好きな人の恋愛事情は気になるもんでしょ。」
光輝「そうだけど……。陸、さっきから静かだけどどうかした?」
陸「いや……その。実は俺、Aさんに告白されて……」
海司「えっ!?」
光輝「なんで陸なんだよ!?」
陸「それは分かんないけど……。ごめん。」
海司「嘘だろ〜!?俺のがAさんのこと好きなのに!!」
光輝「俺だって!!めっちゃ好き!大好き!!!」
陸「あ、Aさん……いたんすね。
コイツらの気持ち、聞いちゃいましたよね。」
海司「何で陸なんすか!?俺のが絶対Aさん笑顔に出来ますよ!!」
光輝「俺だって!!世界中の誰よりもAさんが好きなんです!!」
陸「本当にごめん、諦めてくれ。」
海司・光輝「え?」
神妙な面持ちで言うと、陸はそのままAの手を引いて捌けていった。
尊人「なんかお前らのだけ、現実か演技かわかんねえな?」
竜「何だ今の、コントか?」
陸「なっ、俺らだって一生懸命やったんすよ!」
光輝「でも何で陸が彼氏役みたいになってんだよ。」
海司「そうだよ、俺らばっか恥ずかしい台詞言わされて。」
顔を真っ赤にしたネクストたちは、しばらくステージ袖で言い合っていた。
葵「まったく、これでは夏休み明けの最終審査が思いやられますね。」
理事長「さて、これにて演技審査を終わりにします。
皆様、是非とも投票してから帰ってくださいね。
ライブ配信でご覧になっていた皆様は、SNSの方から投票お願いします。」
理事長の嬉しそうな声に、どっと疲れが押し寄せる一同だった。
・
146人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うみか | 作成日時:2021年7月27日 0時