134.結城理一 ＋ ３Ｂ ページ34
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少し不服そうな理一の肩を抱いて、ハルたちは軽快にステージへと出ていく。
翔「ほら、Aちゃんもおいで。」
優しく手を差し出されると、それを取らないわけにはいかず、翔にエスコートされるようにAもステージへと出ていく。
今度の物語は、遠い国の貴公子たち４人組の話のようだ。
貴公子の中でも一番位の高い理一、その理一のそばにいつもいるハル・翔・TAICHI。
４人組は、隣国の王女Aを、妻として迎えようとしていた。
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TAICHI「王女さま。今日こそは良いお返事をお聞かせ下さい。
我は、他のどの者よりも貴女を愛し、大切に守り抜くことを誓います。」
翔「いえ、王女さま。
我の方が王女さまに相応しいです。
いつだって貴女だけを見て、貴女のことだけを考えてきましたから。」
((２人とも、そんな優しい表情で……
うっかり俯いちゃった。しっかりしなきゃ！))
ハル「王女さま。
我こそが貴女に相応しい男です。
どんな敵に襲われようと、この命に代えてもお守りします。」
ハルに至っては、かなり距離をつめてきて、あと数センチでおでこがくっつきそうなほどだった。
そのハルを後ろから退かし、理一が跪く。
理一「王女、困らせてすまない。
でも、僕の気持ちも聞いてほしい。
僕は、君を愛してる。」
((っ！！))
真っ直ぐに目を見て、さらりと言った理一。
演技だと分かってはいるが、足の力が抜けてしまう。
理一「さあ、王女。
僕と一緒に来てくれないか？最高の婚約パーティーを開こう！」
言い終えると、理一はAを抱き上げた。
そのまま片手で抱っこし、もう片方の手には一輪の薔薇を持っていた。
それをAの目の前に差し出す。
理一「僕は君に夢中だ。愛してる。」
思わずその薔薇を受け取ると、理一は満足そうに微笑んで捌けていった。
ハル「結城ちゃん、迫真の演技だったじゃん。」
理一「演劇部の顧問だからね、誰よりも票を獲得しなければ！」
((だよね……。心臓に悪いな、これ。))
演技とは言え、毎回こんなシーンばかりで、心臓にかなり悪い。
心を落ち着ける暇もなく、京極兄弟に呼ばれ、またステージへと戻っていく。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
