132.チーム奏 ページ32
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くじ引きで決まった最初のグループは、チーム奏だった。
異国の王子奏と、プリンセスのA。
王子の親友久遠と、敵国の王子元による寸劇が始まった。
観客に分かりやすいよう、台本は全て本名で書かれていた。
王子奏は、王子元と和解するために、元の屋敷に来ていた。
そこで、久遠に反対されながらも元の所まで行くが、プリンセスを渡さなければ和解はしないと言われてしまう。
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奏「そう……。それは残念だな。
僕は、例えこの国が滅びようと、プリンセスを手離すつもりはないんだ。」
久遠「それはさすがに困るが、お前がプリンセスを手離すことはないだろうな……。」
元「ふん、それならこれから先もずっと攻撃を仕掛けますよ？良いんですね？」
奏「ああ、仕方ないからね。その代わり、僕たちは負けないよ。」
元「騒ぎに乗じて、プリンセスを奪うことだって出来ますよ？」
そう言いながら、元はAの髪の毛にそっとキスをした。
((！？))
久遠「プリンセスには護衛が付いている、そんなことはさせない。」
今度は久遠が、Aの肩を引き寄せる。
((え、ちょ……))
奏「例えどんなことがあっても、僕はプリンセスから離れない。
あなたは一生、僕からプリンセスを奪えないよ。」
最後は奏が、Aを引き寄せた。
奏「さあ、プリンセス。
話が通じないみたいだから、お城に帰りましょうか。」
そう微笑むと、奏はAを抱き上げ、ステージ袖に捌けていった。
ストーリーの一部を披露しただけだったが、客席からは大歓声が上がった。
『あの………さっきのは全部台本通りに？』
奏「もちろん。ばっちり覚えたよ。」
元「アドリブがあったとしても、教えませんけどね。」
((え！？))
ニヤリと笑う元にドギマギしていると、次のチームから声がかかる。
((これ、最後まで全うできるかな……))
項垂れながら、再びステージへと戻っていく。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
