128.チーム奏 ページ28
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久遠「………みんなが帰るまでここにいるつもりか？」
『久遠さん……。』
久遠「色々考えたが、傷付けない言い方は難しいな。」
『うん……。
他に好きな人がいるって言うのが、シンプルで良いと思うんだけど……。』
久遠「そうだな。」
元「それは誰かと聞かれたら、どうするんです？」
『わっ、元さん！』
久遠「……ついてきたのか。」
元「まさかそんな話し合いをしていたとは。」
『聞かれても何とかなると思う。でも、やっぱり言いづらいな……』
元「逃げていてもかえって失礼ですよ。
真面目な想いには、きちんと向き合わなければ。」
元の言葉にハッとする。
奏はいつも真っ直ぐで、嘘や駆け引きなどとは縁がない。
こちらも、正面からぶつからなければ、と覚悟を決める。
久遠「……覚悟が出来たようだな。」
『………うん。』
元「それなら、揺らぐ前に行きましょう。」
『へ？』
言うや否や、元はAを担いで奏のもとへと戻っていく。
『えっ、ちょっ。
待って、おろして！！』
元「また逃げ出されては困りますから。」
元に担がれて戻ってきたAに、みんなは目を丸くしている。
((なんでまだみんないるのー！！))
『も、もう良いから、早くおろしてっ！！』
みんなに見られていると分かり、ますます顔が赤くなる。
無理矢理降りて、息を整えていると、奏が近寄ってきた。
奏「ごめん、僕が困らせてしまっているんだね？」
『えっと……』
奏「でも僕は、本当にAさんにそばにいてほしいんだ。
僕じゃダメかな？」
その瞳に思わず怯んでしまうが、久遠と元の顔を見て、気を引き締め直す。
『ごめんなさい………
私は、奏さんとはお付き合い出来ません。』
奏「………そう。他に誰か好きな人が？」
『ごめんなさい………。』
奏「………分かったよ。困らせてごめんね。
でも、僕はいつでもAさんの味方ですから、気軽に頼ってくださいね。」
優しい言葉に、思わず涙が出てくる。
奏は、その涙を優しく拭って、そっと触れるように軽く抱きしめた。
そして、久遠と元に連れられ帰っていく。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
